女優の広瀬すず(21)が、今夏フジテレビ系で放送される十三代目市川團十郎白猿襲名披露特別企画『桶狭間 OKEHAZAMA〜織田信長〜』(仮)に出演することがわかった。日本史上最大の逆転劇とうたわれ、織田信長を一躍戦国時代の主役に押し上げた伝説の一戦“桶狭間の戦い”を題材とした特別ドラマで、広瀬は時代劇に初挑戦。広瀬は市川海老蔵(42)演じる織田信長のもとに嫁ぐ濃姫役に起用された。海老蔵とはこれが初共演となる。

 広瀬が演じるのは、“マムシ”と呼ばれ、周囲に恐れられた美濃の国主・斎藤道三の娘・濃姫。隣国・尾張の織田家と政略結婚で信長の元へと嫁いでくる。道三は油売りの商人から知力と謀略の限りを尽くし、一国の大名にのし上がった程の実力者。織田家にとっては婚姻関係ができたからといって全く油断ならない存在であり、両家は常に緊張状態にあった。

 そのような状況の中で濃姫は、信長がいかに素晴らしい武将であるか頻繁に文を送るなど、両家の関係に心を砕く優しい女性として描かれる。これまでさまざまな濃姫像が数多く映像化されてきたが、本作では、濃姫は実母の愛に飢える信長を優しく包み込む女性、そして本当の信長を理解する唯一無二の存在。そんな信長と濃姫の強い夫婦の絆も見どころとなる。

 脚本を担当するのは昨年、広瀬が主演したNHK連続テレビ小説『なつぞら』を手掛けた大森寿美男氏。広瀬は「実は『舞台と時代劇はむいていないかもしれない!』と思っていました(笑)。『なつぞら』を終えた後に、何か新しいこともやってみたいな、と考えていたので、このタイミングでこのお話がいただけてよかったです。(脚本の)大森さんが『なつぞら』の執筆の後、休まずにこの脚本を書かれていたということも聞いて、さらにやってみたいなと思いました」と出演に至った思いを語った。

 海老蔵が演じる信長について広瀬は「『きっとこういう人だったんだろうなあ』と思わせるようなたたずまいです。つい目で追ってしまうような存在感も、多分共通しているところだと感じました。『絶対、目をそらさないぞ』という気持ちで演じました」と明かし、「濃姫の強くて、でもはかないところは、現代の女性にも共感していただけると思います。戦のシーンは私も一視聴者として楽しみにしています」とアピールしている。

 また、広瀬と21歳差となる海老蔵は「役の中ではありますが、広瀬さんのような歳の離れた方が “自分の妻”という感覚になるのに少し時間が必要でした。違和感がでるのではないかと思っていたのですが、広瀬さんはしっかりと受け止めてくださり、『ああ、大丈夫なんだ』とすぐに思いました」と安堵(あんど)。「このドラマでは、濃姫は信長の唯一の理解者で、それがすごく救いになっています。そこの描写がよいと思いますし、演じていて、濃姫の前だと信長も自然と素直でいることができたのだなと感じました」と語った。

 高井一郎プロデューサーは当初40代の海老蔵が27歳の信長を演じることにあわせ、濃姫役も30代前後のキャストを想定していたが「何かのイベントの時に見たドレス姿の広瀬さんは、これまでのイメージとは全く違う大人びた魅力も纏った(まとった)女性になっていて、『濃姫いた!』と思い、すぐに事務所にオファーしました」と起用理由を説明した。

 「海老蔵さんも見事に若々しい青年信長を演じてくださっているのもありますが、広瀬さんも、ほぼ倍の年の差を全く感じさせない、むしろ2ショットのシーンでは、しっかりと夫を包み込む母性、信長の唯一の理解者となろうとする愛情の深さ、芯の強さがきちんと出ていて、画面の中のお二人はすごくお似合いの夫婦になっていました。決して皆さんの期待を裏切ることはないと思います!」と自信をみせている。