競泳の池江璃花子選手(19)が、9日にNHK総合で放送されたNHKスペシャル『ふり向かずに 前へ 池江璃花子 19歳』(後7:30〜8:30)出演。競技復帰に向け、一歩ずつ進み続ける姿が届けられた。

 池江選手は昨年2月に白血病を公表。同月から入院生活をし、約10ヶ月の月日が経った12月に退院した。番組ではその後の生活に密着し、ジムでのトレーニングや406日ぶりにプールに入った模様などを放送した。

 2回目にプールに入った際には、早くも25メートルのタイムを計ってほしいと要望した池江選手。スイミングボードを使い、バタ足で泳いだ結果、記録は19秒41だった。白血病を公表して以降、初めてタイムを計測した池江選手は「言葉で表せない楽しさっていうか、今までには感じたことのない気持ち。忘れません。この日を」と噛み締めていた。

 新型コロナウイルスの流行により、再びプールから離れることになってしまった池江選手。「正直、病院から出て、まさか日常生活でこういうふうになるとは思ってなかったので、ちょっと残念」と声を落とした。「普通にトイレに行って、普通にご飯食べて生活してるのは当たり前だけど、当たり前じゃない。そういう日常生活に対しての感謝っていうのを考えさせられたって感じ」と神妙な面持ちで話した。

 一方で、自身が泳ぐ姿を見せることが誰かの励みになると感じている。「自分が復帰したっていうことをまずは病気の人達に伝えて、元気づけたい」と力強く語り、「病気の人達、普通に生活する人たち、スポーツをやってる人たち、全員の気持ちが分かるようになったから、結果うんぬんよりも『どん底まで行った人間がここまで上がってきたんだ』っていう成長をちょっとずつでもいいから見せていければいいんじゃないかなと思います」と前を見据えた。最後に「できるところまでやりたいし、限界までチャレンジしたい」とアスリートらしい言葉で締めくくった。