蒲焼さん?それともさん太郎?『蒲焼さん太郎』の謎に迫ってみた!

蒲焼さん?それともさん太郎?『蒲焼さん太郎』の謎に迫ってみた!子どもの頃、大好きだった駄菓子として、皆さんは何を思い浮かべるだろう。それぞれ好きだったものがあるだろうが、大人になってもたまに懐かしい味を思い出し、つい食べたくなってしまうのでは。そんな駄菓子であるが、そのネーミングには少し変わったものがあるようで、「駄菓子の名前の由来について」という質問が「教えて!goo」に寄せられていた。その中に、「蒲焼さん太郎の、『蒲焼さん』の後ろになぜ太郎がつくのか?」という疑問が投稿されており、確かに気になる。そこで今回、蒲焼さん太郎を販売している株式会社やおきんの田中浩次さんに、蒲焼さん太郎の誕生秘話から名前の由来などを教えてもらった。

■蒲焼さん太郎誕生秘話

まず、蒲焼さん太郎の誕生秘話について教えてもらうことにした。

「蒲焼さん太郎を作っているのは、茨城県常総市に本社を置く駄菓子メーカーの『菓道』です。菓道はもともと米菓などの商品が多く、醤油を塗って焼き上げる技術が得意でした。当時、魚のすり身をシート状にした魚板を使い、新たな商品の開発を進めていました。商品に塗るタレを決める際、醤油やガーリックなどいろいろ試した結果、蒲焼の甘辛ダレの味わいが最も生地にマッチしたことから、蒲焼さん太郎が誕生しました」(田中さん)

なんと、そのルーツはせんべいだった……確かに風味はどことなくせんべいに近いものがあるかもしれない。

■「蒲焼さん」の後ろになぜ「太郎」がつくのか

続けてあの疑問に迫った。蒲焼さん太郎という名前についてだ。すなわち、「蒲焼さん」の後ろになぜ「太郎」がつくのかという疑問である。

「蒲焼さん太郎の開発をしていた当時、男の子の名前は太郎、女の子は花子などが多かったため、『太郎』という名前に親しみがありました。実は、『太郎』とつけた商品は『餅太郎』が最初でした。その後、『キャベツ太郎』、『玉葱さん太郎』などシリーズ化され、さまざまな商品に『太郎』とつけるようになりました」(田中さん)

このシリーズを親戚と位置づけて考えるか、兄弟として考えるかが鍵となる。

「『蒲焼さん』の後ろに『太郎』なのか、『蒲焼』の後ろに『さん太郎』なのか、これには諸説あります。前者は親戚ということで多少気を遣い、『蒲焼さん』と『さん』づけにしている、後者は兄弟(さん太郎=三太郎)、との説もあります。ただ、基本的にはネーミングや呼びやすさで命名しています」(田中さん)

もし敬称だとしたら、「蒲焼太郎さん」と呼ぶべきなのだろうが、呼びやすさで考えると「さん太郎」がしっくりくるという。

■太郎がつく商品は沢山ある

菓道の商品には、餅太郎、キャベツ太郎、玉葱さん太郎、蒲焼さん太郎以外にも沢山ある。

「『焼肉さん太郎』、『わさびのり太郎』、『酢だこさん太郎』、『のし梅さん太郎』、『焼き肉カルビ太郎』、『お好み焼さん太郎』、『甘いか太郎』など、関連商品が多数あります。過去には『酢だこさん太郎マーボー味』や、『やきとり太郎』、『石焼ビビンバ太郎』、『黒ごまさん太郎』といった商品もありました」(田中さん)

いくつかの商品は筆者も食べたことがあり、懐かしい気持ちが蘇った。

以上、「蒲焼さん太郎」のネーミングに迫ってみたが、いかがだっただろうか。もはやこれという回答はないが、長年親しんだ名前に皆さんも異存はないはず。とりあえず今晩の酒の肴に懐かしい駄菓子を用意し、子ども時代の話題に花を咲かせてみてはいかがだろうか。

●専門家プロフィール:田中 浩次
株式会社やおきん 営業企画部。手軽なスナック菓子から斬新なアイデアのおもしろお菓子、時代を越えて親しまれている懐かしい菓子など、遊び感覚あふれる楽しいお菓子の企画から販売までをトータルにプロデュース。おいしいもの、楽しいことが大好きな子どもたちの夢を育む製品を世界中に届けている。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

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