葬儀のオンライン化に対する違和感の正体とは?オンライン葬儀の実現可能性は?新型コロナの影響でオンラインサービスが流行している。オンライン会議、オンライン飲み会、オンライン診療、オンライン授業、行政手続のオンライン化、スポーツ観戦のオンライン化(無観客)など、その範囲は非常に広い。ちなみにシンガポールでは死刑宣告もオンラインで行われたという。

教えて!gooウォッチでは「厚労省がすすめる新型コロナ感染防止策を講じた葬儀の実現が難しすぎる?」と題した記事を掲載したが、今回はwithコロナでの葬儀の在り方について考えてみる。葬儀とオンライン、この二つの相性は良くなさそうだが、実際はどうなのだろうか。オンラインと葬儀について、全国で家族葬を展開しているという心に残る家族葬の葬儀アドバイザーに話を聞いてきた。


■オンライン葬儀ではなく葬儀の動画配信の方が実現可能性は高い

まずはオンライン葬儀が普及する可能性について伺った。

「オンライン葬儀という言葉ですと、オンラインで葬儀に参列するという意味で理解されがちです。オンラインでリアルな葬儀参列と同等のことをするには限界があります。それなら葬儀の動画配信の方がまだ許容されやすそうな気がします」(葬儀アドバイザー)

確かにオンライン葬儀ではなく葬儀の動画配信のほうがまだしっくりくるかもしれない。

「香典はオンライン決済が可能ですが、リアルに葬儀に参列している人とオンラインの人との香典の額にどう違いをつけるかは曖昧です。また遺族への挨拶も可能ではありますが、1対1で行うか、あるいはオンライン会議のように1対Nにするかは迷うところです。これは故人との対面も同様です。ちなみに焼香は無理なので、それをどう代用するかも問題です。つまり、これらをカバーしながら葬儀を遅滞なく行うのはかなり難しいと思います」(葬儀アドバイザー)


■まだまだあった葬儀のオンライン化のハードル

オンライン葬儀の実現について、最もハードルになっているのはなんだろうか。

「マナー遵守の精神はオンライン化の障壁になっていると思います。葬儀は厳粛ですから、故人との最期のお別れに万が一でも失礼なことがあってはならないという気持ちはあるでしょうし、オンライン化によってそのマナーがどうあるべきかも現在不確かなので、何をどうすれば良いのか葬儀社も参列者も誰もわかっていないというのが現状だと思います」(葬儀アドバイザー)

なるほど。オンライン化された葬儀のマナーがどうあるべきか、誰も答えを持っていないというのは納得だ。

「あと葬儀業界全体に言えることですが、インターネットを通じた便利なサービスの利用に後ろ向きということもあってオンライン化の進みは遅くなるでしょう。未だにFAXでのやり取りが主流になっているくらいですから」(葬儀アドバイザー)

教えて!gooウォッチでも「葬儀業界でFAXと現金払いがいまだにフル活用されている理由」という記事を掲載しているので、こちらも是非ご覧頂きたい。


■それでも葬儀のオンライン化は待ったなし

以前の大規模な葬儀であれば、クラスター対策として葬儀のオンライン化は絶対に必要だっただろう。しかし、家族葬が流行したことで葬儀は少人数が当たり前となった。これならば3密は避けられる。とはいえ、家族葬以上の規模でやるならば、やはり3密対策は必要だ。つまりオンライン化しかないのだ。

オンライン化した葬儀のあるべき姿について、しばらく模索が続くだろう。葬儀の新しい形式として「家族葬」を打ち出してきた葬儀業界は、一旦落ち着きかけたように見えたが、新型コロナウイルスでまた新たな局面を迎えている。


●専門家プロフィール:心に残る家族葬 葬儀アドバイザー
火葬料も含まれた追加費用のかからない格安な家族葬を税込み14万3000円から全国で執り行っている。24時間365日受け付けており、寺院の手配や葬儀後の各種手続きなどのアフタフォローにも対応。

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教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)