中国人の行動で不思議に思ったことを描いた漫画「中国人はなぜ『ありがとう』をあまり言わないのか?」が、SNS上で話題となっています。中国で生活するようになった女性。日本では当たり前のように言っていた「ありがとう」ですが、中国で使うと周りの反応がまるで違い…という内容で「とても参考になりました」「スッキリした」「腑(ふ)に落ちました!」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

同じアジアなのにこんなに違う…

 この漫画を描いたのは、かいし(ペンネーム)さん(23)です。イラストレーターとして活躍されています。2018年1月ごろから、インスタグラムに漫画を掲載し始め、現在は「中国あるある」シリーズや「アイデンティティの話」などを描いています。

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

かいしさん「フォロワーさんから以前、『なぜ中国人はあまり“ありがとう”を言わないのでしょうか?』という質問を頂いたのがきっかけです。自分でも不可解でしたが、すっかり中国の文化に慣れてしまっていました。ある日、友人との会話で『そういうことだったのか』と納得して漫画にしました」

Q.中国では「ありがとう」をあまり使わないと分かったとき、どんな印象を持ちましたか。

かいしさん「当時はびっくりというか、慣れないというか、『同じアジアでもすごい違いだなあ』と感じました。『中国はマナーが悪い』と思われがちですが(実際、自分もそう思っていたのですが)、長年住んでいるといろいろと理解できることがあり、『文化の差なんだろうなあ』と思うようになりました」

Q.中国の人にとって「ありがとう」とは。

かいしさん「中国では、『あまり親しくない人への礼儀は礼儀だが、親しい人への礼儀は拒絶だ』と言われています。友達に『ありがとう』『ごめんね』を何度も使うと、距離を感じさせてしまったり、水くさい人だと思われてしまったりします。中国では『ありがとう』は、あまり親しくない人への言葉として認識されているんだと思います」

Q.中国に慣れるまで、どれくらい時間がかかったのでしょうか。

かいしさん「2歳から9歳まで日本にいたのですが、中国に慣れてきたと感じたのは確か、13歳くらいのときでした。でも本当に『慣れた!!』と思ったのは多分、18歳くらいだったのかもしれませんね」

Q.他に、中国と日本のギャップを感じたことがあれば教えてください。

かいしさん「よく言われるのは声の大きさです。中国語は発音が複雑なため、大きい声の方が聞き取りやすいということもありますが、『声が小さい=聞かれたくないようなことを言っている』と思われるようです。

誠実さや自信を表すためにも、大きな声がよしとされています。学校でも『声を大きく!』と教育され、会社でも『変な謙遜はいらない。もっと自信を持っていかないと!』と言われたことがあります。日本では謙遜が重宝されると思うので、文化のギャップはやはり大きいですね!」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

かいしさん「『中国の方の考えが分かり、勉強になりました!』『ありがとうを言う文化も言わない文化も、どちらもすてき』などの声が寄せられました。文化って本当に『みんな違ってよい』と思うので、これからも文化の違いの裏にあるストーリーを語れたらなと思います」