亡くなった祖母への思いを描いた漫画がSNS上で話題となっています。変わり者で生前、娘や孫たちから避けられていた祖母。両親は結婚後、祖母と同居していましたが、母親のストレスが原因で引っ越しました。その後、祖母との関係は希薄になっていきましたが、訃報に接して思うことは…という内容で「最期のお別れができないのはつらいですね」「私の祖母もこんな人でした…いろいろありますよね」「ジーンときました」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

訃報を冷静に受け止める自分

 この漫画を描いたのは、主婦のちゃあこ(ペンネーム)さん(30)です。インスタグラムで育児記録や日常生活を漫画にして発表しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

ちゃあこさん「2年ほど前にインスタグラムのアカウントを作りました。当時、私と同じくらいのタイミングで出産を経験した友人がおらず、インスタグラムの育児記録を描いていらっしゃる方々の投稿を参考にさせていただいたり、元気づけられたりしていました。もともと、絵を描くのが好きだったこともあり、『私も描きたい』『子どもたちの成長や私の心境を残したい』と思うようになり、描き始めました」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

ちゃあこさん「このエピソードに出てくる祖母とはあまりいい関係を築けておらず、年に1、2回ちょろっと顔を合わせる程度でした。コロナが流行し始めてからはもちろん、会いに行くことはできず、そのままお別れとなってしまいました。

今まで、あまり関わってこなかったので、亡くなったと聞いたときはすごく冷静に受け止められましたが、『これでよかったのかな』『こんなんじゃ、ばあちゃんも寂しいよな』と思い、最期のお別れもできなかったので祖母への気持ちを込めて描きました」

Q.幼い頃、おばあさまはどんな存在だったのですか。

ちゃあこさん「子どもの頃は、よく、父について祖母の家に行っていたのですが、子どもながらに気を使っていたことを覚えています」

Q.おばあさまの言動を「個性」として受け入れられるようになったのは、いつごろからでしょうか。

ちゃあこさん「高校生になった頃だと思います」

Q.ご自身が結婚や出産を経験して、おばあさまの印象は変わりましたか。

ちゃあこさん「結婚して、夫のご家族やその周りの方々とも関わることが多くなり、自分の家族や親戚以外の『家族の形』を知りました。今まで、心のどこかで『祖母はあんな性格だから避けられても仕方がない』と思っていましたが、それは祖母の周りにいる私たちが祖母の性格や個性を『苦手』だと感じるタイプだっただけで、そうでなければ、違った祖母が見られたのかもしれないと思い始めるようになりました」

Q.おばあさまに「もう少しこうすればよかった」と思うこと、今回の経験を経て、改めて感じることは。

ちゃあこさん「結婚してから、祖母への苦手意識が少し和らいでいたので、周りの意見ばかり気にせず、もう少し近寄ってあげたらよかったなあと思います。相手が自分の苦手なタイプでも、『避ける』ことを選択をする前に一度考えてみるのも大事だなと思います」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

ちゃあこさん「思っていた以上に、同じような経験をされた方がいらっしゃって驚いたのと、しばらく会えていないおばあさま、おじいさまにお孫さんの顔を見せに行こうと思うとコメントしてくださった方もいらっしゃって…見てくださる皆さんに少しでも響くものがあったならよかったです」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

ちゃあこさん「これからも、私自身が経験したことや家事育児の悩み、子どもたちの面白エピソードなど残したい出来事をイラストや漫画にしていきたいです!」