リクルートキャリア(東京)の研究機関・就職みらい研究所は、就職みらい研究所学生調査モニターの大学生・大学院生(大学生 945人・大学院生 370人)を対象に「就職プロセス調査」を実施した。

 それによると、8月1日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率は81.2%(前年同月比−10.0ポイント)で、20年卒と比べ低くなった。現在の採用スケジュールになった17年卒と比べると同水準。内定未取得者の就職活動実施率は例年7〜8月にかけて少し下がる傾向があるが、今年は8月1日時点で90.6%と高く、就職活動を継続している様子がうかがえる。採用活動後ろ倒しの影響もあるようだ。

 また、学生の各活動実施率を見ると、Web面接は前年より増加している一方、対面での選考は引き続き減少。内定率を文理別に見ると、理系は90.8%(−3.5ポイント)と前年同月同様に推移する一方、文系は76.9%(−12.9ポイント)と苦戦している様子。理系は採用選考が総じて早く進んでいたことに加え、産業構造の変化に伴う人材需要としても底堅い状況。反対に、文系に関しては採用選考後ろ倒しの影響に加え、一部採用抑制の動きも影響していると想定される。内定未取得者からは、「コロナで就活がぐちゃぐちゃになった気がする」など不安の声も寄せられている。

 一方、2021年卒の大卒求人倍率(リクルートワークス研究所・大卒求人倍率調査)は1.53で、リーマン・ショックや東日本大震災の影響のあった2011〜2014年卒時の約1.3倍と比べて下がっているわけではない。同研究所は、採用活動を継続している企業は多くあり、今後も追加募集などで積極的に採用するケースも想定されるとして、志望している業種・企業規模・地域にこだわりすぎず、広い視野で日々動きのある企業の採用動向をチェックしてみることを呼び掛けている。