東日本大震災の際、宮城県名取市閖上にいた家族が津波の犠牲になったのは、防災無線の故障などが原因だとして遺族が市に損害賠償を求めている裁判で、遺族側が和解案に応じる方針を示しました。名取市側も受け入れに前向きで、和解が成立する公算が大きくなりました。

この裁判は、東日本大震災の津波で家族4人が犠牲になったのは、防災無線が故障していたことなどが原因だとして、遺族が名取市に6700万円あまりの損害賠償を求めているものです。
おととし3月の一審判決で仙台地裁は、「防災無線の故障と家族の死亡に因果関係があるとは言えない」などとして、訴えを棄却し、遺族側が控訴していました。
控訴審では、仙台高裁から和解案が示されていましたが、14日、開かれた非公開の協議で、遺族側の弁護士が「和解に応じる」と回答したことがわかりました。
和解案の内容は明らかになっていません。
名取市側の弁護士は、「和解に向けて検討している。おおむね合意しているが詳細について話し合いを進めている段階」と、受け入れに前向きな姿勢をみせていて、和解が成立する公算が大きくなりました。
次の和解協議は、2月20日に行われます。