お天気のいい日はキミ達とどこかに行こうと考えるし、雨の日はキミ達とお部屋でまったりしようかなと考える。いつだってキミ達は、かけがえのない家族の一員なのです!(チワワスタイル Vol.25より)

【吉村小百合さん & アニキ】小さな家族は名前だけでなく時には凛々しく頼もしく

名前は誰にでもすぐに覚えてもらえます

「こんにちは〜」とシッポをふりふりさせながら、取材班を出迎えてくれたのは、東京都にお住まいの吉村さん宅の愛犬・アニキ(オス・1歳)。

リビングにおじゃますると、体を寄せてきて「撫でて」と催促。初対面の取材班にもとってもフレンドリーだ。
「子犬の頃から人見知りしませんでしたね。とにかく誰でもいいって感じで」と笑いながら話す奥様の小百合さん。

宅配便の人も好きで、ついて行ってしまったこともあったそう。
「荷物を受け取った後、あれ? アニキがいないと思ったら、宅配便のおじさんの後を追って、エレベーターのところまで行ってて。それからは宅配便を受け取る時は、アニキがうっかり出ていかないよう気をつけています」

チワワを飼いたいと熱望していたのは、取材当日は仕事でご不在だった、ご主人の尚さん。小百合さんはトイ・プードルを希望していたそうだ。

ペット飼育可の現在のマンションに引っ越して間もなく、たまたま2人で立ち寄ったペットショップで出会ったのが、アニキを迎えるきっかけに。
「チワワは他にもいたのですが、主人にこだわりがあって、まろ眉があって茶色の子を希望していました。そうしたらペットショップの人が『チョコタンがいますよ』とお店の奥からアニキを出してくれました。途端、主人が『かわいいな』と。でも私がトイ・プードルを飼いたがっていたから、最初は主人も遠慮していたみたいなんです。でも、私もかわいいと思ったので、それで迎えることを決めました」

尚さんが飼いたかったというチワワへのこだわりは、前述のまろ眉があること、茶色。そして、もうひとつ。スムースコートだった。でも、ひとめぼれして迎えたアニキはロングコート。そこで、アニキは子犬の頃から「スムース風」に短くカットしている。童顔が際立ってこの姿もかわいい。

取材の中で、なんといっても印象的だったのはその名前だ。これも尚さんが「犬を飼ったら名前はアニキにする」と決めていたとのこと。それにしても、なぜアニキに?

「渋谷のセンター街を2人で歩いていた時に、主人がある海外ブランドのシャツを着ていたんです。そしたら外国人が『アニキ、アニキ、○○あるよ』と声をかけてきて。主人が着ていた海外ブランドのコピー製品があるよと、いわゆるキャッチセールスですよね。その『アニキ』という言葉の響きが、主人は気に入ったみたいです」

おかげで(?)、誰にでもすぐに覚えてもらえる名前になった。吉村さん一家が住んでいるマンションは、ペットを新しく飼ったら、掲示板に犬種と性別、名前などを書いて、住民に報告しなければならないという規則がある。当然、アニキも報告した。
「私がアニキを抱っこしていたら『ひょっとしてアニキ?』と、初めて会った方から声をかけてもらって。なかなかアニキという名前の犬はいないから覚えてもらえるのはいいですよね」

ただ、散歩中に「アニキ」と呼ぶと近くを歩いている男性に振りか返られるのも、よくあることだとか。

生後3ヶ月過ぎに迎えてから、とにかくいつも元気いっぱいのアニキ。小百合さんがテレビを見ていて構ってもらえない時などは、自分のオモチャを次から次へとひっぱり出してきて、小百合さんの前に広げてくるそう。甘えん坊アニキの精一杯のアピールだ。

でも、そんなアニキが小百合さんにとっては頼もしい時もある。
「昨年、私が大きな病気をした時にすごく心の支えになってくれました。凛々しい表情で私の顔を見ながら『心配するなよ』と言ってくれているようで、頼りがいのある感じでしたね。その時はアニキがいてくれてよかったなと、しみじみ思いました」

これからアニキとしてみたいことを小百合さんに聞いてみた。
「アニキに妹分を迎えたいなと考えています。私が飼いたかったトイ・プードルも候補ですが、アニキを飼ってみてチワワのかわいさに目覚めたので、チワワでもいいかなとも思っています。アニキと合う名前はまだ思い浮かびませんが(笑)」

How to keep.【アニキの場合】

アニキは違いのわかる男!?
小百合さんが奮発して購入した高級ブランケット。買ってきてすぐにソファに置いていたところ、いつの間にかドヤ顔して乗っていたというアニキ。どうやら高級な肌触り、というものがわかるらしい。

かわいいのほめ言葉には敏感
とにかく人の言葉をよく理解している。そして「かわいい」と言われるのが好き。散歩中にすれ違った人から「かわいい」と声がかかると、通り過ぎているのにUターンして撫でてもらいに行くそうだ。

スリングの中では金さんポーズ
尚さんが休みの日は家族で自転車に乗って散歩へ。そんな時、アニキはスリングの中で必ず右前足を出しているのがお決まりのポーズ。吉村家ではこれを「遠山の金さんスタイル」と呼んでいる。

他の犬にだってフレンドリー
人だけでなく、他の犬も好きなアニキ。ドッグランに行っても、自分ひとりだけだと走ることなくじっとしているそう。他の犬が来ると、途端にテンションがあがってはしゃぎまくるのだとか。

Fashion Check

スキなモノ

キライなモノ

吉村家が考えるアニキの序列

遊んでもらうことが好きなアニキにとって、パワフルな遊びをしてくれる尚さんが1位。たまに怒らせると怖いご主人様でもある。2位がアニキ。食事の世話やオヤツをくれる小百合さんはアニキにしたら甘い人として最下位に。

Text:Hiromi Mizoguchi Photos:Masayuki Satoh

【渡邉理恵さん & 優喜之介、吐愛、愛理、愛桜】家族みんなの元気の素は愛と笑いのドタバタ生活!

チワワ組4匹のおかげで幸せは4倍、それ以上!

「4匹のチワワと毎日、にぎやかな生活を繰り広げて、気が付けば15年が経ちました!」と、飼い主の渡邉理恵さんはニッコリ。

埼玉県にお住いの渡邉さんご夫妻と一緒に暮らすのは、優喜之介(オス・15歳)、吐愛(メス・13歳)、愛理(メス・13歳)、愛桜(メス・9歳)のチワワ組4匹。なぜか全員一緒になると強気になり大型犬にもケンカを売ってしまうとか。
「みんな年を取ってきて、だいぶ穏やかになってきましたね。でも、ドアチャイムが鳴ると大合唱が始まり会話が不能になります」と理恵さんは苦笑する。まだまだ秘めたるパワーを隠し持っているのかもしれない。

15年前、生後3ヶ月で優喜之介を迎えた渡邉さんご夫婦。理恵さんは、その1年前に飼っていた柴犬が亡くなりペットロス状態が続いていたそう。ある日、何気なくペットショップのガラスケースを覗くと手の平をガラスケースに押し付けたまま、理恵さんをジッと見ていた1匹の小さなチワワ。それが優喜之介だった。負けん気が強い割には、家では驚くほど甘えん坊。思う存分甘えて渡邉さんご夫婦を独占していた優喜之介だったが、3歳になった頃、まさかの事態が勃発。
「生後35日の愛理を迎え、その1ヶ月後に生後6ヶ月の吐愛も迎えてしまったんです」と理恵さん。

「優喜之介は敵意むき出しでしたから愛理と吐愛のどちらかをケージに入れて、様子を見ながら少しずつ慣らしていきました」と、ご主人の保幸さんは当時を振り返った。

吐愛は人には優しいけれど犬には厳しく、果敢にリーダーシップを発揮。愛理はわがままな一面もあるが、かしこく、場の空気を読むのが得意。そんなしっかり者のレディスに囲まれて優喜之介も観念したのか、居心地が良くなったのか。いつの間にか優喜之介の敵意は好意に変わり、仲良しトリオになっていったそう。

そうして、渡邉さんご夫婦は個性豊かで愛くるしいチワワにすっかり魅了され4匹目のチワワを家族の一員として迎えたのである。
「吐愛に似ている子が欲しかったんです」と、理恵さん。

その願いは叶い、垂れ目で目と目の間が広い吐愛似の小さな女の子が渡邉さんご夫婦の元にやって来た。それが愛桜だった。
「吐愛は母性本能を発揮して母親のように愛桜の面倒を良くみてくれましたねぇ」と、保幸さんは笑った。

渡邉家のチワワ組はハーレム状態となり、優喜之介は相変わらず甘えん坊だが長兄としての威厳を保ちつつ、チームワークは完璧だったそう。しかし、年を重ねるうちに、リーダーの座は愛理の手に。もう十分、優喜之介はそのお役目を果たしたに違いない。

「以前は、みんなで年中行事のようによく旅行に出かけました。今は、優喜之介は腎臓の数値が悪く、耳も遠くなり、吐愛はアレルギーと鼠径ヘルニア、愛理は心臓病、愛桜は気管虚脱、膝蓋骨脱臼、ヘルニアなど、それぞれが病気を発症していて遠出の外出は控えています。でも、この子達を通してさまざまな人達と出会い、触れ合えたことに感謝しています」と理恵さん。

優喜之介を始めとしたチワワ組のメンバーたちのために居心地のいい空間と清潔で安全な環境を整えている。そして、安心して食べられる確かな成分や素材のドッグフードや、渡邉さんご夫婦がおいしく試食できたオヤツのみを与え、体調管理のために食べ具合や排泄物のチェックを毎日行い、異変を見逃さないようにしているそう。

「医療費や食費など思った以上にかかりますね。いろいろ大変なことも多いですが、私たちの子供ですから!」と、理恵さんは明るく笑った。

そうして、ドッグイベントなどにも積極的に出かけるようにしているそう。
「若さをキープする秘訣は刺激がいちばんだと思っています」と理恵さん。
「みんなが元気なうちにキャンピングカーで旅行に出かけたいなぁと思っています」と保幸さん。

まだまだお楽しみは尽きない渡邉ファミリーなのである。

How to keep.【優喜之介、吐愛、愛理、愛桜の場合】

心地いい風に吹かれながら外遊び♪
体調を見て、時にはカートを使いながらゆっくり、のんびりお散歩タイムを楽しむ。何しろ、愛理が10分で歩ける距離を優喜之介は40分かかっちゃう。足並みをそろえるのはなかなか難しいのです。

ポジティブな切り替えに脱帽です!!
トイレは室内外どちらでもできるチワワ組の4匹。雨の日や体調が悪い時は室内ですませるが、極たまに失敗してしまうことも。そんな時は、床の拭き掃除ができてラッキーと思うことにしているとか。

シャンプーは一大事な行事!
お手入れ嫌いのチワワ組4匹のシャンプーは1ヶ月ごとに自宅とトリミングサロンで交互に行っている。4匹それぞれが病気を抱えているため、シャンプー時に異変が起きないか心配が尽きないそう。

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スキなモノ

キライなモノ

渡邉家が考える優喜之介の序列

1年ほど前まではチワワ組のボスは断然、優喜之介だったが、年を取ってちょっと弱気になってきたところ、いつのまにか愛理が女ボスに。時々、吐愛もボス的になるとか。それでも頑張る優喜之介は4位を死守続行中。

Text:Masako Komuro Photos:Miharu Saitoh