■モデル名や電圧、製造年が書かれたシールをチェック

このマーク、見たことありますか? 名称は「Sマーク」。電気製品の安全性を示す目印です。Sマークの付いた電気製品は、安全基準を満たしているため、安心して使用できることを示しており、電気製品を購入する際の大事なひとつの目安となります。

それでは、この「Sマーク」がなぜ必要なのか。誕生に至る背景を、少し振り返ってみましょう。

私たちの生活に身近な電気製品の安全性については、1961年(昭和36年)に「電気用品取締法」という法律が公布され、“政府が強制認可”する形で安全性を確保する体制が図られました。しかし、諸外国からの要望を受けた規制緩和等により、その後、“メーカー等事業者の自己責任原則”へ移行します。

すると、すでに欧米先進国では一般化していた、製品とその製造工場を公正中立な第三者(民間機関)が専門的立場から検査して、安全基準への適合性を客観的に証明する“第三者認証制度”に対する要望が高まりを見せます。そうした背景から、第三者認証制度の公平な運用、普及を担う「電気製品認証協議会」(SCEA)が1994年(平成6年)に設立され、翌1995年(平成7年)よりスタートしたのがSマークによる第三者認証制度です。

消費者に安全な電気製品を提供することを目的とした「Sマーク」は、上記の通り、法律で義務付けられたものではないのですが、テレビ、冷蔵庫、炊飯器、ドライヤーなど、身近な電気製品のほとんどが対象となり、店頭で販売されている主な電気製品の71.1%(2018年店頭調査)にSマークが付いています。

日頃Sマークなど気にしたことがない、あるいはSマークそのものを知らなかったため、製品のどこにSマークが付いているのかわからない人は少なくないでしょう。電気製品には、モデル名やメーカー名、使用電圧を記したシールが貼ってあるのですが、そこに表示があります。テレビなら背面の脇や下の方、冷蔵庫なら扉の内側、炊飯器は背面の下の方、ドライヤーなら本体の根元にあたる部分などに多く付けられています。

■電気製品が奮闘!テストの様子を要チェック

国内外から信頼を得る公正・中立な第三者の認証機関による多項目の安全試験を始め、工場での品質検査など厳しい安全基準をクリアしたことを示す「Sマーク」。実は、この「Sマーク」には4種類あることをご存じでしたでしょうか。検査を担当した認証機関の略称が、Sマークの下、あるいは右横に記されています。認証機関は、一般財団法人 電気安全環境研究所(JET)、一般財団法人 日本品質保証機構(JQA)、株式会社 UL Japan(UL Japan)、テュフ ラインランド ジャパン 株式会社(TÜVRheinland)の4機関です。

身近で大事だけどあまり知られていない「Sマーク」。電気製品の安全マークである「Sマーク」は、厳しいテストを乗り越えた電気製品のみに与えられる証なのです。さきほどご紹介した4つの認証機関のひとつである一般財団法人 電気安全環境研究所(JET)では、ユニークにわかりやすく、電気製品たちがテストに奮闘する様子を、「Sマーク THE MOVIE」として動画で紹介しています。是非、ご覧ください。完全版(ロングバージョン)も用意されています。