■30周年ツアー再開に向けて、コラボDAPで最高のSTAYホームを!

ニューアルバム「CROSS」を携えてのLUNA SEA 30周年ツアー「LUNA SEA 30th Anniversary Tour 2020 -CROSS THE UNIVERSE」。その大半が、昨今の新型コロナウイルスの煽りを受け、開催延期となってしまっていたわけだが……

2021年1月よりの再開が発表された!

ならばその時まで、もうしばしのおうち時間で、LUNA SEAがこれまでに届けてくれてきた楽曲、その音源の数々をこれまで以上に聴き込み、内なるLUNA SEA力をさらに強化しておこうではないか!

とはいえ、今まで通りの環境で今まで通りに聴くだけでは、いつもの楽しさはあれど新鮮な驚きは生まれにくい。そこでおすすめしたいのが、『LUNA SEA音源を再生するオーディオシステムの強化』だ。

改めて強力なオーディオシステムで再生することで、十年単位で聴き込んできた曲からも、演奏のニュアンスや音色の冴え、アレンジの構築美、ミックスの妙技などをこれまで以上に感じることができる。要するに、LUNA SEA楽曲のポテンシャルをさらに引き出すことができるのだ!

というわけで、LUNA SEAを深奥まで聴き尽くすためのオーディオアイテムといえばこちら!

Astell&Kern「SA700 LUNA SEA 30th Anniversary Edition」!

名前の通り「SA700」というポータブルオーディオプレーヤーをベースに、LUNA SEA仕様へのカスタマイズが施されたスペシャルモデルだ。SA700自体もAstell&Kern社のポータブルプレーヤー参入7周年記念モデルなのでダブルアニバーサリー!

今回はこのAstell&Kern「SA700 LUNA SEA 30th Anniversary Edition」で、LUNA SEAの数々の名作の中から、3rdアルバム「EDEN」をピックアップ。今改めてEDENを聴きまくり、そして聴き込みまくる!

■オーディオ的ベストコンビ!EDEN+Astell&Kern!

とか、いきなり小見出しで言われても、だ。「たしかに見事にLUNA SEA仕様でかっこいいけど、Astell&KernとかSA700とか音の良さなんてオーディオ的な話はわからん!」というファンの方も多いかもしれない。それに唐突な「EDEN」決め打ちに謎を感じる方もいらっしゃることだろう。

では最初に、Astell&Kern「SA700」というプレーヤーのすごさを説明しよう!オーディオ的なスペックとかの説明はすっ飛ばし、別のアプローチから「なるほどそれはすごそうだ!」と納得してもらう!そしてそのまま一気に「なぜ『EDEN』?」もまとめて納得してもらう!

まずはこちらの記事に目を通してみてほしい。不穏なお値段が目に入るかもしれないがとりあえず最後まで目を通してみてほしい。

▼PHILE WEBニュース記事:Astell&Kern「SA700」は16万円前後で12月発売

この記事の最後の写真に注目!

このレコーディングエンジニアの杉山勇司氏、実は「EDEN」のミックス/コ・プロデュースを担当した人物だ!

そしてその「EDEN」、筆者を含めたオーディオ業界のLUNA SEAファンの中では、「オーディオの観点からLUNA SEA作品の中でも特に秀逸なアルバム」としても評価が高い!

さらに、だ。みなさんお手元のシンコーミュージック「SUGIZO & INORAN Complete Guitar Book」を開いてみてほしい。1999年発売のこのムックにてSUGIZOさんも「このアルバムは今、聴いても音がいい」と語っている!「今」ってもう20年以上前だけど!

つまりAstell&Kernのポータブルプレーヤーは、高く評価されている「EDEN」の音の良さにも貢献したエンジニア杉山氏のお墨付き!ならばAstell&Kern「SA700 LUNA SEA 30th Anniversary Edition」で「EDEN」を聴くのは最高!間違いない!ということだ。

もちろん「音の良し悪しとか知らんし、自分がいちばん好きなのは他のアルバムだし」という方もいらっしゃるだろう。

…ならば告白しよう。「EDEN」というセレクトには音の良し悪しだけではなく、筆者の個人的な好みも多大に反映されている!好きだから仕事にかこつけて聴きまくる!!!つまりこの記事は単に「自分が特に好きなアルバムを最高の音で改めて聴きまくる→超楽しい!」という様子のサンプルでもあるのだ。その喜びはすべてのLUNA SEAファン、いやすべての音楽ファンに通じるものと信じている。

その喜びを得られるのであれば、SA700 LS Editionの税込約17万円+組み合わせる高級イヤホンの計20万 - 30万円コースというお値段も「1万4,000人のセレブ」にとってはぜんぜん安いも……

…いや、さすがにかなりの高額なので、購入は各自の 未来・過去・今 のお財布事情を冷静に検討の上で判断してほしい。もしも買うと決めたならば、怒涛の如く聴きまくって元を取りまくってほしい。

■LUNA SEA完成直前の臨界点、それが「EDEN」

聴き込みまくる前にまずは「EDEN」全体について簡単にまとめておこう。「EDEN」は1993年4月21日に発売されたLUNA SEA 3rdアルバム。メジャーとしては前年の「IMAGE」に続いての作品だ。

その意義については、次の4thアルバム「MOTHER」についてのSUGIZOさん、INORANさんのコメントを見るとわかりやすいかもしれない。以下は共に前述の「SUGIZO & INORAN Complete Guitar Book」でのインタビューからの要約。

SUGIZOさん「『MOTHER』は本当の意味でのデビューアルバムと言えるかもしれない」

INORANさん「『IMAGE』では構築、『EDEN』ではラフに振り切って、その構築と勢いのバランスが完成したのが『MOTHER』」

つまり、次の「MOTHER」がLUNA SEAの第一の完成であり、以降しばらくのLUNA SEAはそこを基準点として進化していくのだ。

ならば「EDEN」のサウンドは「完成直前、未完としての臨界点にあるLUNA SEA」のサウンドと言える。完成と未完の境界にあるその危うさは、LUNA SEAのすべてのアルバムの中で「EDEN」だけが放つ魅力だ。

加えて全体のサウンドの方向性やギター機材も特徴的だったりするので、それらも聴きどころである。そこは聴き込みまくってからの解説で触れていこう。では早速スタート!

■EDENとSA700は共にソリッド&タイトが持ち味!

…最初の聴き込み終了!感想としては、、、「EDEN」とAstell&Kern SA700、期待を超えて相性よすぎる!

EDENサウンドを一言で表すなら「ソリッド&タイト」。皆さんご存知の通り、SUGIZOさんも「Complete Guitar Book」において、「発売当時はサウンドがデッド(リヴァーブ感がない状態)すぎるって言われたけど、そこが新しかったと思うんだ」とおっしゃっているが、まさにそれ!削ぎ落とされた美しさがある。

そして楽器そのものの音像は、ソリッド&タイトであるからこそ、そこに付加され、そこから広がるディレイ等の空間エフェクトのサウンドもよりクリアに際立つ。

硬質な音色。そこから放たれる輝き。それがEDENサウンド…

そしてSA700は、そのEDENサウンドに超絶フィットしている!

Astell&Kernのポータブルプレーヤーの中でも、DAC回路に旭化成エレクトロニクス製DACチップを使っているハイエンドモデルは、音像を硬質なタッチでカッチリと描き出す傾向にチューニングされている印象。その明確な音像があるからこそ、その配置や響きによる空間表現も極めて明瞭なのだ。SA700はその系列の最新モデルであり、サウンドにはその特徴が色濃く現れている。

お分かりだろうか?つまり「EDEN」とSA700はサウンドの持ち味がそもそも近い!だからこそ、SA700はEDENサウンドを正しく解釈し、我々に届けてくれるのだ。「EDEN」のソリッドなサウンド、その心地よい硬質さを、SA700では変に緩めることも嫌な硬さにしてしまうこともなく、正確に精密に届けてくれる!

例えば「BELIEVE」。「Dejavu(2nd Album「IMAGE」収録)」と同じく冒頭の真矢さんのドラムスがまず印象的な曲だが、そのドラムスの音に注目!

それこそ「Dejavu」の音と聴き比べてもらうと分かりやすいかと思う。「Dejavu」のドラムスは、太鼓の胴の響きの柔らかな膨らみが生かされており、ふくよか。対して「BELIEVE」のドラムスの音は、打点で生まれた音がそのまま耳に飛び込んでくるようなダイレクト感やスピード感が持ち味。音の収まりもスパッとキレがよい。

それが「ソリッド」「タイト」ということだ。「BELIEVE」だけでなく「EDEN」のドラムサウンドは全般的にこの傾向が強い。

「Dejavu」(IMAGE)タイプのドラムサウンドは、ちょっと甘め緩めに再生されてもそれなりの格好はつく。しかし「BELIEVE」(EDEN)タイプのドラムサウンドは、甘め緩めに再生されてしまうとあまり格好がつかない。肝心のキレや硬質な迫力、ソリッドなビート感がぼやけてしまうからだ。

SA700は!そこの緩みがほとんど全くない!キレッキレ!それでいて痩せた感じでもない、ソリッドな太さ!それが少し引いてやや後方に配置されたギターのスジャータと合わさることで、当時のLUNA SEAらしいあのリズムコンビネーションが完成する!

「Rejuvenescence」ではINORANさんパートのギターに注目。ミニマムな音数と効果的な空間系エフェクトで生み出す幻想的なアルペジオ、いわゆるINOぺジオだ。

この曲では、ドラムスやベースが響きすぎずタイトに鳴っているおかげで、空間にクリアなスペースがたっぷり残されている。だからこそ、その余白にINOぺジオが綺麗に浮遊するのだ。そのタイトなビートとスペーシーなギターのコンビネーションをSA700は見事に描き出してくれる!

さらに、「EDEN」の中では比較的にふくよかな響きのドラムとベースがポイントである次のトラック「RECALL」。ここでは、SA700がそのふくよかな響きもちゃんと生かしてくれる。ソリッド&タイトが得意だけれど、ソリッド&タイト特化ではなくオールラウンダーとしての力も備える。SA700はLUNA SEAサウンドの幅広さにも対応しているのだ!

■EDENのギターとSA700の相性も抜群!

ギター周りの機材をチェックすると、その面でも「EDEN」期は特徴的であり、「EDEN」はSUGIZOさんとINORANさんのお二人ともが、シングルコイルピックアップ3基搭載のFender Stratocasterを特に多用したと思われる作品なのだ。

レコーディングで使用したギターを反映して、ツアーに向けて製作されたのであろう、お二人のESP製シグネーチャーモデルの仕様の流れを、みなさまお手元の「Complete Guitar Book」で確認してみよう。

「AFTER the IMAGE」ツアーのSUGIZOさんのESP「PR」はネック側にシングルコイル、ブリッジ側にハムバッカー。INORANさんのESP「ILP」はネック/ミドル/ブリッジすべてシングルコイル。

「SEARCH FOR MY EDEN」ツアーになるとPRも3シングル仕様へと移行し、お二人とも3シングル。

「MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE」ツアーでは、SUGIZOさんニューモデル「ECLIPSE S-I」は3シングル維持だが、INORANさんの「ILP-III」はブリッジ側をハムバッカーに変更。

以降の流れはとしては「SUGIZOさんJaguar期」「LUNA SEA内でP-90ピックアップ大流行」「SUGIZOさん菊丸伝承」「INORANさんJazzmaster移行」という感じか。

というわけで「お二人ともストラト系3シングルがメイン」はEDEN期のみの特徴となる。そのシャープなギターサウンドが主軸となっていることも、EDEN期のLUNA SEAサウンドのポイントと言えるだろう。そして、EDEN期のギターサウンドに対してもSA700はフィット!SA700の筐体はステンレス製なのだ!

Astell&Kernのポータブルプレーヤーには他にも、同じ仕様で筐体材質だけが異なる「SP1000 Stainless Steel」と「SP1000 Copper」というモデルがある。また、そのSP1000をベースに筐体材質をアルミ合金へ変更した「SP1000M」というモデルも存在する。

ちなみにCopperというのは真矢さんがドラムスのシェルに使っていた、現在もスネアドラムには引き続き採用しているあの「コパー=銅」のことだったりする。

▼パール楽器:SensiTone Copper Snare Drum supervised by 真矢

閑話休題。

それらを聴き比べるとどうも、ステンレス筐体にはサウンドに「シャープでいて艶やかな音色」をもたらす傾向があるように感じられる。

そしてSA700の筐体材質もステンレス。キレ味は鋭くそして艶やかに輝くEDENのシングルコイルギターサウンドにぴったりだ!

それはド頭の「JESUS」でいきなり分かる。フレーズをサンプリング的に加工して使うことで無機質なエッジ感を強調したSUGIZOさんのリフ。そこに厚みとアクセントを加えるINORANさんのコードプレイ。SA700で聴くそれは、これまでに聴いてきたそれよりも何割か増しに鋭利で鮮明!それでいて不快に突き刺さるような鋭さにはなっておらず、気持ちよく鋭い!

そしてサビで炸裂するのは、音をステレオに振って印象を強める、これぞINOぺジオ。その音色の煌めきには、AKMチップ搭載かつステンレス筐体というSA700の持ち味が特に発揮されている。

「LAMENTABLE」はドラムスとベースのビートの強さも際立つ曲だが、ボーカルの裏で動き回るSUGIZOさんのギターフレーズの変態っぷり(際立つかっこよさ)ときたら。「BLUE TRANSPARENCY」のサビ裏のそれにも近いが、フレットレスギターまでもが導入されたこの曲はさらにハイパー!

SA700は、そのうねりの滑らかさも唸りの暴虐さも、存分に響きだしてくれる。唸りのエッジが甘くなって、うねりのスムースさばかりが目立ってしまうとこのリフのヤバさは表現しきれないが、SA700にそんな心配はない!完全なる変態(めちゃくちゃかっこいい)だ!

■あなた(キミ)の描くLUNA SEAサウンドをBELIEVE!

満足だ!僕は満足だ!これぞEDEN!これが僕のEDEN!

……取り乱してしまった。そして結局マニアックな話ばかりしてしまった。

だが伝わってほしい!お気に入りのLUNA SEA作品を最高の音で聴きまくることは、取り乱しマニアックな話ばかりしてしまうほどに、素晴らしい体験なのだと!

さらに、合わせるイヤホンを変えてみることで、アルバムごとのサウンドやあなた(キミ)の音の好みにフィットさせていく沼、なんてのもある。例えば、復活後の重厚さを増したLUNA SEAサウンドには、Acoustuneブランドの真鍮ボディ採用モデル「HS1650CU」「HS1657CU」なんかをおすすめしたい。

またFitEar社のイヤーモニターの音作りには、例の杉山氏の助言も反映されているとのことなので、Astell&Kern+FitEarのコンビネーションもLUNA SEA的に強い!

……は!?またマニアックな話をしてしまっていた……だと!?

とにかく!

こんな日々の孤独な夜こそ目を閉じて心の扉をそっと開いてあなた(キミ)の描く最高のLUNA SEAサウンドを聴きまくり、再び巡り会うその時に爆発させる喜びを高めまくっておこうってこと!

I THINK I BELIEVE!

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高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi

趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。