話題の光アイソレートも実践!

■オプションの光メディアコンバーターを追加導入。ルーターからのノイズを遮断する

S10の特徴と魅力は、さらに続きます。S10とS100には、光ファイバーケーブルを接続するSFPポートを装備しています。これにオプションのOP-S100をWi-FiルーターとS10間に使用すると、さらに音質が向上します。

具体的には、LEDの付いた直方体の光メディアコンバーターをWi-Fiルーター側に短めのLANケーブルを接続して設置し、小さなSFPトランシーバーをS10のスロットに差し込みます。次に光メディアコンバーターとSFPトランシーバー間を光ファイバーケーブルで接続すれば、LANの光伝送が実現します。

実際に使用した音質ですが、音の透明度と弱音成分が、さらに増した印象を受けます。穏やかなピアノ曲やヴォーカル曲を再生すると、響きの弱音や余韻が、一層引き立っている印象を受けます。

どうしてこのような効果があるかというと、Wi-Fiルーターには、小さな電磁波(電波)を発するWi-Fi用トランシーバー(無線機)が内蔵されています。これは、ノイズ源となり、アースラインがLANケーブルと電気的に接続されるわけです。もちろん、Wi-Fiルーターにもノイズを伝送させない対策が施されていると思いますが、微量のノイズ成分が伝送されると推察されます。ならば、光ファイバーケーブルを使ってこのノイズ成分を遮断してしまう、あるいは、完璧に干渉をなくそうと考えたわけです。規模の大きな業務用サーバーなどにも使用する技術ですね。

技術に詳しい読者ならご存知だと思いますが、ネットワークプレーヤーのLAN制御基板とDAC/アナログ基板間にも光アイソレーター素子を採用している製品があります。これと同様の考えとも言えます。

それにしても、このS10とOP-S100を使ってしまうと、システム全体の静けさも増した印象も受けます。「まったく、困ったなあ〜! 予算が」という感じになりますね。

■外部クロックジェネレーターの導入で、倍音再現性がさらに向上

さらに私のシステムアップ計画は続きます。以前紹介した、ドイツ・MUTECの10MHzマスタークロックジェネレーター「REF10 SE120」の導入検討です。dCSのVivaldiデジタルプレイバックシステムには、Vivaldi Clockという、44.1/48kHzの4倍(176.4/192kHz)まで設定し、出力できるクロックジェネレーターがあります。しかも、おそらく世界で唯一と思われるクロック波形の立ち上がり、立ち下がり(波形の輪郭)を明瞭にする「ディザ・モード」も装備しています。

これは、高精度10MHzクロックを接続したかのような解像度を向上させる効果があり、気に入っていますが、これに、REF10 SE120を接続すると、さらに音像の輪郭が明瞭になり、解像度も向上し、ダイナミックレンジと空間性が向上した印象を受けています。2回テストしてみましたが、本機のみの音とREF10 SE120を加えた音の2つの音味が楽しめ、悩んでいるところです。

しかしながら、近傍位相ノイズ「-120dB/c@1Hz」の効果は、凄いです。例えば、96kHz/24bitのハイレゾをUpsamplerで5.6MHzDSDに変換し、Vivaldi DACで再生すると、解像度、倍音再現性、静寂感が向上するので、私流にいうと、伝送精度や時間軸精度が向上し、DACと完璧なクロック同期がとれている印象を受けます。

今回は、私にとっては、衝撃的とも言えるハイレゾシステムアップ効果が体験できました。ハイレゾ再生にも、まだまだチャレンジすることはたくさんあることを体験できた次第です。半年後の私のシステムは、どうなっているのでしょうか。じっくりと構想を詰めていきたいと思います。

今年も、残りわずかですね。読者の皆さんとともに、衛生面に気配りしながら、仕事に、オーディオの趣味に頑張りたいものです。では、次回に!