4人目の子の妊娠を、手放しに喜べない【子育て体験談】

4人目の子の妊娠を、手放しに喜べない【子育て体験談】

◆4人の子育て・家事・仕事……両立できるか不安


4人目を出産して1カ月が経ちました。妊娠がわかったときは、長女はしっかり者とはいえ、まだ甘えたい5歳児、長男はやんちゃな3歳児、末っ子の次女は1歳を迎えたばかりでした。復職し、仕事と家事・子育ての両立に、まだ慣れていない時期でもありました。


特に息子は初めての男の子で、大事なペンは折るし、クッションをハサミで切るし、男の子ってこうなのかしら、女の子と比べて手がかかって大変、と頭を悩ませている最中でした。そんなときにわかった妊娠だったので、手放しでは喜べず、夫の帰りを待ちました。


夫の帰宅は、早くても19時、遅いと21時です。子どもたちはその間、きょうだいゲンカをしたり、味噌汁をこぼしたり、私がてんてこ舞いになってしまうこともしばしばです。


その日、帰宅した夫に妊娠したかもしれないと伝えると、私とは反対に嬉しそうな顔をする夫。確かに妊娠は喜ばしいことです。でも私は、4人の子育てや家事と、仕事の両立ができるのかという不安のほうが大きかったのです。


次の日、友人と会う予定だったので、その不安を打ち明け、相談しました。友人のアドバイスは、「夫に父親の自覚をもたせるためにも、一緒に産婦人科へ行ってみては」というもの。さっそく次の日、夫の母に子ども3人を預けて、夫と2人で産婦人科へ行きました。


結果は、妊娠6週。渡されたエコー写真には、小さな豆粒のような赤ちゃんの姿がありました。私の頭の中を巡るのは、どうしよう、このまま育つとも限らないし......など、マイナスなことばかり。


心が整理できないままでしたが、妊婦健診へ行くたびに、少しずつ大きくなっていく胎児のエコー写真をもらってきました。それを見て、嬉しさとともに不安も大きくなる日々。


◆夫と喧嘩。その時、息子が……


そんな中、夫と些細なことで言い合いになりました。夫に「神経質」と言われ、「あなたが無神経なのよ」とも言い返せず、寝室へ駆け込み、ただ泣いていました。赤ちゃんが産まれると、これからもっと私は神経質になるかもしれない、それなのに、どう生活していけばよいのか、と。


そのとき、息子が寝室へ来て言いました。


「かーちゃん、赤ちゃん、かわいい〜!」


手には豆粒のような赤ちゃんのエコー写真。私に見せようと笑顔で隣にやって来ました。そうか、息子にとって、この豆粒はかわいい赤ちゃんなのね......。振り返ってみると、次女を妊娠したときも、保育園から帰ると「赤ちゃんの写真見る!」と言って、「大きくなってる〜」「かわいい〜」と、誰よりもエコー写真を楽しみにしていました。息子は手がかかるけど、私に必要な言葉をくれる......。そうだ、息子が歓迎してくれるなら、息子のためにも産もう、と決意した瞬間でした。


それからは、周囲の祝福の言葉を受け止め、プラスのことを考えるようにしました。落ち込んだときは、ホルモンバランスが崩れているだけ、と言い聞かせて。思えば、マイナスなことばかりが頭の中を巡るときは、自分のことしか考えていませんでした。家事が大変、子育てが大変、と。今は、私の成長のために、私がもっと幸せを感じるために、赤ちゃんがやって来たんだな、と思えます。


無事出産をし、1カ月健診を終えた今、子どもたちは妹をかわいがってくれています。泣くと長女はあやしてくれたり、息子と次女はオムツを持って来てくれたり。産んでよかった、と感じるこの日々も、息子の言葉のおかげです。


青森県・35歳・社会福祉士


(「PHPのびのび子育て」 6月号より)


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