ニッポン放送の楽屋口。水色のシャツに水色の水玉のように見える模様がついたジャケットを羽織って現れたのは、歌手の森山良子だ。マスクをつけていても、72歳には見えない肌ツヤとともに、ファッションセンスが光る。数多くのタレントを手掛けるあるベテランの人気スタイリストが言う。

「森山さんのお気に入りブランドは、コム・デ・ギャルソン。なかでも、『トリコ』という若々しいデザインで知られるシリーズを好んで着ていることで知られています。こういう派手で一般人にはなかなか着こなせないような服でも昔から堂々と着用されていて、しかもちゃんと似合っているからすごい」

 フォーク歌手・ムッシュかまやつ(享年78)を従兄に持つ森山は、高校卒業後の1960年代後半にフォーク歌手としてデビューして、「まごころ」などヒット曲を多数生み出した。1998年の長野冬季五輪の開会式ではテーマソングを歌い、沖縄出身のアコースティックバンド「BEGIN」と共作した「涙そうそう」(森山は作詞)は国民的ヒット曲となった。

 また、息子のシンガー・ソングライター森山直太朗(44才)や、娘婿のお笑いコンビおぎやはぎの小木博明(48才)といった家族と仲良しであることも、お茶の間によく知られている。

 かつて、おぎやはぎのラジオ番組にゲスト出演した際には、小木から「クソババア」と呼ばれても、「確かに私このごろクソババアになったって思うことあるんですよ、ねぇオギー」と返すなど、ノリの良さ、ユーモアさ、おおらかな性格も、広く愛されるゆえんだろう。

 それでいてビビッドな色も着こなす森山について前出のスタイリストは、「森山さんの明るさ、ポジティブな雰囲気がファッションからも感じられるから、よくお似合いになっているんだと思います。私もあんなふうに歳を重ねたい」と絶賛する。

 実際に70代で森山のファッションセンスをマネするのは簡単ではないだろうが、そのライフスタイルとともに、若々しさを保つヒントはありそうだ。