『イッテQ』やらせ報道で今後の視聴率への影響は?

『イッテQ』やらせ報道で今後の視聴率への影響は?

 日本テレビの人気番組『世界の果てまでイッテQ!』が窮地に追い込まれている。11月8日発売の『週刊文春』が、同番組で5月20日に放送された「橋祭りinラオス」のやらせ疑惑を報道。日テレ側は「番組サイドで企画したり、セットなどを設置した事実はなく、また番組から参加者に賞金を渡した事実もございません」と否定していたが、大久保好男社長が15日の会見でその見解が誤りであると認めた。

 同日発売の『週刊文春』は、「カリフラワー祭りinタイ」のやらせ疑惑も報道。大久保社長は一連の騒動を謝罪するとともに、祭り企画を当面休止することも発表した。

 日テレ看板番組のやらせ騒動は視聴率にどう影響を与えるのか。8日の報道直後の11日放送分は16.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区。以下同)と相変わらずの高視聴率を記録した。テレビ局関係者が話す。

「問題発覚後の初回から大きな下落はまずありません。視聴習慣が根づいているし、話題になっていることもありますからね。それよりも、数か月後どうなっているかに注目すべきです」(以下同)

 テレビとやらせの問題は今に始まったことではない。代表的な例を挙げれば、1985年の『アフターヌーンショー』(テレビ朝日系)、1999年の『愛する二人別れる二人』、2007年の『発掘!あるある大事典II』、2013年の『ほこ×たて』(いずれもフジテレビ系)という人気番組でやらせが発覚し、終了に追い込まれている。

 一方で、“やらせ疑惑”が報じられた後も続いた番組もある。『イッテQ』と同じように日曜のゴールデン帯で、ファミリー層に人気の高かった『さんまのSUPERからくりTV』(TBS系)は1992年から放送され、1990年代後半にはコンスタントに視聴率20%台を記録していた。しかし、2000年3月13日、18日発売の『週刊ポスト』が2号連続で〈さんま超人気番組「からくりTV」の街頭インタビューはヤラセだった!〉〈さんま「からくりTV」“酔っ払いサラリーマン”もヤラセ俳優だった〉と疑惑を投げ掛けた。21日発売の『週刊女性』にも〈さんまどうする『からくりTV』やらせ告発〉の文字が踊った。

「一般通行人を呼び止めてセイン・カミュがインタビューする『からくりファニエスト・イングリッシュ』や『サラリーマン早調べクイズ』のコーナーで、エキストラ会社などから人を集めて、オーディションを行ない、合格者を出演させていることが発覚したのです。

 これは演出か、やらせか判断の分かれる所でもあり、番組は継続することになりましたが、視聴者が拒否反応を示したことは、数字が物語っています。

 疑惑前である2月6日から3月5日まで、『からくりTV』は5週連続で19%以上を獲っていました。それが『週刊ポスト』の新聞広告が掲載された3月12日に17%となり、13日、18日と疑惑報道が続いた後の19日の放送では16.8%と落ちていた。もちろん、これを報道の影響と一口で済ますには安易ですし、充分な高視聴率です。

 ただ、12日、19日とも裏番組の『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)に敗北。この年初めての出来事でした。この同時間帯のライバル関係は、現在の日テレ『イッテQ』とテレ朝『ポツンと一軒家』に似ています」

 日曜ゴールデン帯が日本テレビの一人勝ち状態だった数か月前と違い、昨年10月から不定期放送していたテレビ朝日の『ポツンと一軒家』が今年10月からレギュラー化され、全て2ケタ視聴率を記録。11日、19時からの2時間スペシャルでは最高の15.4%を獲得。『イッテQ』には1.2%及ばなかったが、日テレの19時台『鉄腕DASH』の14.6%を上回っている。

「2時間番組と1時間番組を単純に比較はできませんが、日テレにとって脅威であることは間違いない。『からくりTV』と『鉄腕DASH』の例を振り返ると、当時4月以降は巨人戦があったため2番組の直接対決は減りましたが、4月から7月までは2勝2敗の五分。7月2日、14.4%の『からくりTV』は20.1%の『鉄腕DASH』に大きく引き離されました。

 翌週の『からくりTV』は12.9%とやらせ疑惑発覚前では考えられない数字に落ち込みます。これも含め7月、8月で12%台、13%台を各2回ずつ叩き出し、下落が顕著になりました。やらせ報道が全てとは言い切れないが、影響があったのは確かでしょう」

 野球シーズンの終わった10〜12月、2番組の直接対決では『鉄腕DASH』が7勝2敗と圧倒した。 

「やらせ疑惑の出る番組は珍しくないですが、『イッテQ』は『からくりTV』と同じく日曜ゴールデン帯という時間帯、家族みんなで観られるという特性を持っている。そのため、いずれ数字に影響が出るでしょう。まして、テレ朝に人気番組が出てきたため、視聴者は乗り換える選択肢ができた。

『イッテQ』に救いがあるとすれば、最近のテレビ局は長時間のスペシャル番組を連発して、視聴習慣を身につけさせられていないこと。テレ朝の日曜の編成もその傾向が強かった。その反省からなのか、『ポツンと一軒家』は10月7日の開始以来、毎週放送してきました。しかし、11月18日は休止に。

 テレ朝がスペシャル番組の乱発から脱して、毎週日曜20時に『ポツンと一軒家』を放送し続ければ、『イッテQ』を抜く日も遠くないかもしれません」

 相次ぐ疑惑が表面化した『イッテQ』。4年連続視聴率3冠王を続けている日テレにとって、単なる一番組の問題に留まらない影響を及ぼすかもしれない。


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