相撲新弟子・阿部桜24歳 コンビニ店員や除雪係員などを経験

 一般的に、大相撲へ中卒で入門して関取になるまでの所要場所は、平均42場所といわれる。初土俵から7年程度だ。

 その厳しさゆえ、近年は中卒の新弟子が減り、学生出身者が増えたわけだが、「学生出身で出世が早いと着物のたたみ方もわからなければ満足に挨拶もできないような力士までいる」(協会関係者)というコメントもあり、大学相撲部経験者を敬遠する部屋も少なくない。

 そうしたなかで、中卒の稀勢の里の快進撃も影響してか、中卒入門の叩き上げが再び増えている。3月場所前には、昨年の46人よりも10人多い56人が新弟子力士としてデビューしたが、昨年は20人だった中卒新弟子が33人に増えたのだ。様々な力士がいたほうが、土俵上のドラマに厚みが増すのは間違いないだろう。

 この3月、式秀部屋に入門してきた阿部浩一(阿部桜)は年齢制限ギリギリの24歳。条件緩和前であれば受検資格がなかった。大相撲への門戸を広げるべく、昨年9月の理事会で年齢制限を23歳未満から25歳未満に緩和されていたからだ。

 阿部は秋田県立平成高を卒業後、コンビニ店員から解体業、除雪係員、飲食業や交通整理など職を転々としながら母校の相撲部でコーチを務めた経歴の持ち主。高校の後輩である時津風部屋の力斗(幕下)や将豊竜(三段目)と対戦したいので式秀部屋を選んだという。

 月刊誌『相撲』4月号に掲載されている「新弟子名鑑」アンケートには「力士志望だったが、母を早く亡くし断念。制度が変わり入門」と答えている。目標は「3〜4年で関取」だという。

 多彩な力士たちが、相撲人気をより一層盛り上げることになるのか。600人以上いる力士の中で、協会から給料が支払われる関取はわずかに約1割。56人の新弟子の誰が狭き門を勝ち抜けるか、楽しみは尽きない。

※週刊ポスト2017年4月28日号

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