「貴景勝をぶっ潰せ!」 初場所に待ち受ける怨念の包囲網

「貴景勝をぶっ潰せ!」 初場所に待ち受ける怨念の包囲網

 昨年の九州場所で初優勝を果たして関脇に昇進した新星・貴景勝は、元貴乃花親方の志を受け継ぐ者として、大関取りが期待されている。ところが、それを阻む勢力がある。

 まず、貴景勝の前に立ちはだかるのが、角界の“保守本流”派閥である出羽海一門だ。

「弱小派閥である高砂一門の八角理事長(元横綱・北勝海)は、出羽海一門、二所ノ関一門と連携して政権を維持しているが、今後は出羽・二所のいずれから次期理事長を出すかという“政局”になってくる。二所の総帥・尾車親方(元大関・琴風)としては、日本人横綱・稀勢の里の延命を図りたいし、大関・高安、関脇・貴景勝にもさらに昇進してほしい。

 一方の出羽を率いる春日野親方(元関脇・栃乃和歌)はそれに先んじて栃ノ心か豪栄道の綱獲り、または御嶽海(小結)の大関昇進で存在感を見せたい。上り調子の貴景勝には“激しく当たっていけ”というのが至上命令になる」(担当記者)

 小結・妙義龍や前頭筆頭・栃煌山など出羽一門の実力者たちも、貴景勝包囲網を形成する。

 2つ目の難敵が横綱・白鵬を中心とするモンゴル勢だ。「グループの内輪揉めが露見した“日馬富士騒動”の被害者の貴ノ岩が廃業。次のターゲットは弟弟子である貴景勝になる。白鵬とは“犬猿の仲”である元貴乃花親方の愛弟子ですから、遠慮は一切ない」(若手親方)とみられている。

 また、旧貴乃花一門の合流で関取21人を抱える最大勢力となった二所ノ関一門(出羽は15人)のなかにも難敵が揃う。“同じ一門だから”と手心を加えることなどないガチンコ勢が居並ぶなか、とりわけ中学の全国大会決勝でぶつかったこともある同い年の阿武咲(おうのしょう、前頭6)は強いライバル意識を燃やす。「対戦があるかは成績次第の番付差だから、序盤からエンジン全開で場所に臨むはず」(協会関係者)だという。松鳳山(前頭3)、嘉風(同5)らも強敵だ。

 一門に加えて角界の人間関係を複雑にするのが「学閥」だ。高校では朝青龍(元横綱)を出した高知の明徳義塾、貴ノ岩、逸ノ城(前頭1)を輩出した鳥取城北、これに貴景勝の母校・埼玉栄が3大勢力を形成する。なかでも関取11人の埼玉栄の存在感が際立つ。

「角界で学閥といえばかつては日大でした。今でも指導者を含めた日大人脈は幅広く存在するが、大卒力士も日体大、近大、東洋大など出身校が分散。大卒力士たちは、高校3年で入門した貴景勝を簡単に大関に昇進させたくない意地があるでしょう。とくに東農大卒の正代(前頭3)は貴景勝と同じ年に初土俵を踏んでいる。“年上の同期”として絶対に負けたくないはずだ」(前出の協会関係者)

 平成最後の「天覧相撲」もある初場所。貴景勝は並み居る難敵を退けられるか。

※週刊ポスト2019年1月11日号


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