巨人、内海・長野の流出で松井秀喜監督就任がさらに遠のくか

巨人、内海・長野の流出で松井秀喜監督就任がさらに遠のくか

 巨人はFAで広島から丸佳浩、西武から炭谷銀仁朗を獲得した代償として、人的補償で広島に長野久義、西武に内海哲也という幾度となくチームを救ってきた2人を流出させることになった。

 昨年10月23日の原辰徳監督の就任会見では、山口寿一オーナーが「チームに関しては監督に全てをお任せする。編成の方針に関しても監督の意向を完全に尊重しようと思う」と発言。原監督は選手獲得にも当然関わっていたはずで、28名のプロテクトリストの中に生え抜きのベテランを入れなかったことを疑問視する声も上がっている。野球担当記者が話す。

「チーム史上ワーストタイの4年連続V逸をしているため、何が何でも優勝したいという意向はわかりますが、あまりにも生え抜き選手を蔑ろにしていると批判されても仕方ない。仮に優勝しても、ファンがどこまで喜べるのか。120%巨人を好きな人であれば何をしても勝てばいいのかもしれませんが、かねてより球団の姿勢に疑問を持っているファンも沢山いる。これを機にファン離れが進んでもおかしくない」(以下同)

 原監督は今季、ヘッドコーチを置いていない。還暦を迎えた原監督には優勝とともに、次期監督を育てることも求められており、来季ヘッドのポジションに付く人物が後釜になると予想されている。

「気の早い話ですが、高橋由伸前監督が1年で復帰するとは考えづらいですし、今年3月で40歳を迎える阿部慎之助が据えられる可能性もある。でも、ファンが一番望んでいるのは、松井秀喜氏の巨人復帰でしょう」

 第1次原政権1年目の2002年、全試合で4番を打って二冠王とMVPを獲得し、日本一の原動力になった松井は同オフにFA宣言をし、ヤンキースへ移籍。2012年限りで引退すると、2014年、2016年、2018年と3度にわたって春季キャンプで巨人の臨時コーチを務めてきた。現在、ヤンキースのGM特別顧問を務め、昨年の日米野球ではMLBオールスターチームのコーチとして来日している。

「巨人も松井氏に何としても監督になってもらいたい考えは変わらない。しかし、今の原監督とは根本的な野球観からして合わないのではないでしょうか」

 松井氏は日刊スポーツの連載「野球の国から」の平成野球史編でこう語っている。

〈だれが理想のプレーヤーなのか。どういう選手なのか。どういう血が流れているのか。勝負事だから勝ったり負けたりする。もちろん、勝たなきゃいけないけど、巨人には長嶋さん、王さんのV9という、素晴らしい見本の歴史がある。巨人の強いDNA、それがファンに伝われば、勝っても負けても、応援してもらえると思います〉(1月10日付)

〈チームに流れている文化があるんです。それをどこまで大事にするのか。今は、そういうところにスポットライトを当てないですから〉(1月11日付)

 松井氏のプロ野球人生を振り返る連載のなかで、自身の野球観が如実に現われている。今の巨人に最も欠けている“チームの文化を大事にする”という志向を松井氏が持っていることは間違いない。

「取材自体は長野の流出以前に行なわれたと考えられ、この発言に他意はない。ただ、このタイミングで掲載されたことで、いみじくも巨人の現状を嘆いているようにも読めてしまう。少なくとも、松井の考え方と今オフの巨人の補強は正反対といえる。

 巨人ファンにも色々いて、とにかく勝てばいいという人もいれば、優勝へのプロセスを大事にしたい人もいる。内海、長野の移籍で、ファンのあいだでは松井監督待望論が過熱するのではないでしょうか。しかし、松井氏は今回のことでさらに巨人から気持ちが離れていったかもしれません」


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