100年に一度の大改正 ゴルフ世界統一ルールで何が変わる

100年に一度の大改正 ゴルフ世界統一ルールで何が変わる

 1月1日から施行されたゴルフ世界統一ルールは「100年に一度」といわれる大改正で、「バンカーから2打罰で外にドロップできる」「OBは打ち直しせず、境界を横切った付近から2打罰でプレー再開できる(一般向けローカルルール)」といった“救済”が認められた。

 中でも注目が「グリーン上からのプレーで立ったままのピンに球が当たっても無罰」という新ルールだ。

 これまでは、グリーン上からパットしたボールがピンに当たると2打罰。ピンを抜いた状態でパッティングする必要があった。これが立てたままOKとなった影響は大きい。立っているピンにボールが寄りかかって止まった場合も、ボールの一部がグリーン面より下ならカップインとして認められるようになった。

 すでに世界のトッププロもその効果を体感している。

“ゴルフの科学者”の異名を取る世界ランク5位のブライソン・デシャンボーは、米ツアーのセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ(1月3〜6日開催)でピンを抜かずにパッティングし、14アンダーの7位に入った。2日目のホールアウト後には、こうコメントしている。

「ピンを立てたままの方が目標がはっきりして集中力は高まるし、特に下りのラインでは安心してストロークできる」

◆ショートパットも有利に

『2019年度版すぐに役立つゴルフルール』の著者でプロゴルファーの沼沢聖一氏はこう説明する。

「旗竿が立っているとボールが当たってはね返ってしまいそうに思えますが、当たった方がよく入ることははっきりしています。

 特に下りの速いラインではボールに加速がつくため、転がる軌道がカップを捉えても勢いよく穴の上をそのまま通過してしまうことが少なくない。それがピンに当たればカップインしたり、入らなくてもはね返ってホールの近くに止まるようになります。下りのきついラインでは、大きくオーバーするのが怖くて思い切ってストロークするのが難しい。そうした状況で安心して打てる心理的なプラスもあり、下りラインでの3パットは劇的に減少します」

 上りのパットでも普段より強くボールをヒットできれば、微妙なスライス、フックの「ラインを消して」狙えるメリットがある。

※週刊ポスト2019年2月1日号


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