寒さが厳しくなるこれからの季節、欠かせないのが暖房器具だが、今年は新型コロナウイルス対策を気にする必要がある。感染の防止には、とにかく換気を行うことがいちばん。その観点で考えると、エアコンとヒーターのどちらが適しているのだろうか。国際医療福祉大学病院内科学予防医学センター教授の一石英一郎さんは、エアコンが好ましいと話す。

「暖房コストはかかりますが、広い範囲を短時間で暖かくする点がよいです」(一石さん)

 ヒーターは部屋をやわらかい暖かさにするものの、放射熱は冷たい外気に弱く、窓を開けて換気すると、暖房効果を失ってしまう。元の暖かさに戻すのにも時間が掛かってしまい、換気には不向きというわけだ。

「窓を開ければ換気はできるから気にする必要はないですが、一般的なエアコンには換気機能が付いていないので注意が必要です。これからエアコンを買い替えるなら、自動で換気できるタイプを選びましょう」(ボストン在住の内科医・大西睦子さん)

 ただ、エアコンの欠点は空気を乾燥させること。そして、新型コロナ対策の天敵は乾燥で、ウイルスの拡散を助けてしまう。

「ハーバード大学公衆衛生大学院のジョセフ・アレン教授によると、屋内空間で相対湿度を40〜60%の範囲に維持すると、ウイルスの拡散を遅らせることができます。乾燥していると、より多くの微細なウイルスが遠くまで移動し、肺の奥深くまで進入してしまう可能性があるのです」(大西さん)

 エアコンと加湿器を併用して、人間には快適な、ウイルスには居心地の悪い環境作りを心がけよう。

※女性セブン2021年1月28日号