マウンティングばかりする先輩の思考回路

マウンティングばかりする先輩の思考回路

PRESIDENT 2018年10月1日号 掲載

■「悪いのはあいつだ。私には関係ない」

「私は慶応大学出身で――」「今年の俺の年収は1000万!」「社長に大型のプロジェクトを任されて――」

学歴、年収、仕事、持ち物など、どんな些細なことでも自慢し、相手より優位に立とうとする。そんな人に対してイライラし、嫌な気持ちになることはありませんか。このような振る舞いは一般に、「マウンティング」と呼ばれています。本来、サルなどの動物が集団の中で、優位性を誇示する行為を意味していましたが、近頃人間の言動にまで意味が広がって用いられるようになりました。

そもそもマウンティングをする人は、自分に自信がありません。そのため、自分よりも格下の人間をつくりだすことで、集団内での序列を少しでも高めて、上位にいるという安心感を得ようとします。しかし、この行為には決してゴールがありません。マウンティングで勝つことは、一時的な満足感を与えてくれるかもしれませんが、いくら相手を落としても、自分自身は変わりません。

ある意味では、このようなことで安心感を得ようとする感情の欠落した人々は、現代の情報社会、競争主義が生み出した時代の産物と言えます。言わば、現代社会とは情報処理の能力と勝ち負けだけが重視されるデジタル人間を生み出す時代なのです。そんな人々がはびこる社会は、自分や他人の気持ちを尊重する感情型の人間にとってはとても生きづらい時代だと言えます。


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