キリン一人勝ちを支える「本麒麟」の死角

キリン一人勝ちを支える「本麒麟」の死角

PRESIDENT 2018年12月17日号 掲載

■ビール大手各社のなかで唯一、前年同期比プラス

キリンビールの国内販売が好調だ。牽引力になったのは2018年3月に市場に投入された第3のビール「本麒麟」である。発売当初の年間販売目標510万ケース(大瓶20本換算)を18年6月には790万ケースに上方修正。それも18年9月中に8割強を達成しており、1−9月の出荷量ではビール大手各社のなかで唯一、前年同期比プラスを確保した。

好調の理由はキリンのマーケティングの変化だろう。これまでは総花的に行っていた販促を18年から主要なブランドに絞り込んだことが奏功したようだ。

結果、キリンにとって「本麒麟」は過去10年で最もヒットした新商品となり、第3のビールのトップブランド「のどごし」を含めたシェアは40%近く、キリンが一人勝ちといっていい。

とはいえ「本麒麟」は、まだ市場へ投入して1年を経過していないので、真価が問われるのは19年になる。他社も巻き返しに出て、第3のビールは競争が激化してくる。19年10月には消費増税があり、買いだめも予想される。


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