どんなに炎上してもホリエモンが信頼される訳

どんなに炎上してもホリエモンが信頼される訳

PRESIDENT Online 掲載

「尖っているほうがかっこいい」「破滅的なものが偉い」というのは本当だろうか。脳科学者の茂木健一郎氏は「堀江貴文さんなど尖っているイメージの人でも、実際は仕事相手や仕事自体には礼を尽くしている。そろそろ『円熟』に目を向けたほうがいい」という――。

※本稿は、茂木健一郎『ど忘れをチャンスに変える思い出す力』(河出書房新社)の一部を再編集したものです。

■年を重ねるほど「キレにくくなる」理由

若い人の脳と年を重ねた人の脳とでは、どういうところが違うと思いますか。

若いときは、神経回路の中で何かが突出しているものです。たとえば、若い人は感情が突出しやすいところがあります。

脳の司令塔である前頭葉が発達の途中にあり、感情を抑制する回路が比較的弱いから、不快なことがあったら、ついその場でキレてしまったり、人間関係を壊してしまったりします。

年を重ねていくと、「そういうことをやると、いいことにならない」と経験し反省するから、感情を抑制したり、うまく発散したり、ぶつからないよう迂回したりできるようになります。経験と反省により、脳の抑制回路が育ち、バランスがよくなっていく。つまり「円熟する」のです。

円熟とは、「あいつ、円くなっちゃって、つまらないよな」と悪い意味で言われることがありますが、実は、突出した感情を失ってしまうことではなくて、むしろ強い感情はそのまま持っていて、それに加えて前頭葉の抑制回路が育った、両方向にバランスよく育った脳ということができます。

■「円くなる=つまらない人になる」のではない

私は以前、松本人志さんを揶揄するような発言をして、ツイッターを炎上させてしまいました。振り返ると、若いときから私は少し言いすぎてしまうことがあったようです。

言いっぱなしで、相手に本当には届けようとしていないところもあります。大事に思うことを、その場でぶちまけるだけで、説明やカバーが足りていなかったのです。言いっぱなしにしていた後は、必ずと言っていいほど、いいことにはなりません。

昔を振り返って、「言うだけ言ってちゃんと説明しないことは、いいことにつながらない」と今ごろ反省しているわけですが、たくさんの間違いを重ねて、「穏やかであることが大事だ」と、ようやく考えられるようになりました。

円熟とは、多くを見渡し、制御がきくようになる。つまり、強い感情に釣り合うほどに抑制回路が成熟するから、円く見えるだけなのです。

それが人格的強さや徳が高まるということ。

必ずしも穏やかな人が、若者と同じような感受性をなくしたとは限りません。円くなるとは、決して人間がつまらなくなることではないのですから、安心して円熟のほうへ向かっていくべきなのです。


関連記事

プレジデントオンラインの他の記事もみる
主要なニュースをもっと見る
社会のニュースをもっと見る
経済のニュースをもっと見る
政治のニュースをもっと見る
国際・科学のニュースをもっと見る
エンタメのニュースをもっと見る
スポーツのニュースをもっと見る
トレンドのニュースをもっと見る
生活術のニュースをもっと見る
地域のニュースをもっと見る

仕事術 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

仕事術 新着ニュース

新着ニュース一覧へ

総合 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

東京 新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

東京 コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る 動画一覧を見る

記事検索