1000坪相続から8億円借金に転落した男の末路

1000坪相続から8億円借金に転落した男の末路

PRESIDENT Online 掲載

東京・池袋で消費者金融業(通称:街金)を営むテツクル氏のもとには、さまざまな理由で多額の借金を抱えた人が訪れる。今回の客は、悪徳業者にだまされ債務が8億円にまで膨らんでいた。男性にいったい何が起きたのか——。

※本稿は、テツクル『ぼく、街金やってます』(ベストセラーズ)の一部を再編集したものです。

■にこにこしながら近づく人には気をつけろ

お金持ちの人がいたら、ぼくはこう言います。

にこにこしながら近づいてくる人には気をつけたほうがいいよ。

ただの空き巣や強盗に入られるくらいだったら、身ぐるみはがされることはたぶんありません。人間が持ち出せる量には限界がありますから。殺されなければ、かすり傷。

でも、にこにこしている人たちが使うのは力ではなくて、アタマです。アタマを使って、あなたの資産を根こそぎ狙ってきます。

Gさんは、地方都市の地主のひとり息子でした。地主といっても、そのへんの自称地主ではなく、本物のザ・地主です。

自宅の敷地は1000坪くらい、門から80メートルくらいの奥まったところに大きな屋敷があり、そこが住まいです。その周りにアパートや駐車場も持っています。

物静かで、世間知らずのGさん。服装や持ち物にも無頓着で、とても莫大な資産を持つ人には見えません。

そんなGさんがぼくのところに来たのは、借り換えの申込みでした。謄本を見ると、広大な土地やアパートを担保に、短期間に借り換えを繰り返しています。

一緒に来たブローカーの隣にちょこんと座るGさん。

「えーと、借り換えですよね」
「……はい」
「なんでまた借り換えするんですか? この前もしてません?」
「大丈夫です、支払いはできますから……」


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