元NHKアナが抱えていた薬物依存症者への偏見

元NHKアナが抱えていた薬物依存症者への偏見

PRESIDENT Online 掲載

2016年、危険ドラッグの製造・所持で罰金50万円の略式命令を受け、NHKをクビになった元アナウンサーの塚本堅一氏。解雇後にうつ病となり、精神科医に「あなたは依存症ではないが、しばらく依存症回復施設に通ってみてはどうか」と言われた。塚本氏が“潜入取材”のつもりで入った施設の姿とは――。

※本稿は、塚本堅一『僕が違法薬物で逮捕されNHKをクビになった話』(KKベストセラーズ)の一部を再編集したものです。

■日常の延長に依存症回復施設があった

東京の板橋にある「RDデイケアセンター」という施設に見学に行ったのは、2017年6月22日のことでした。そこでは「リカバリー・ダイナミクスR」という、依存症回復施設のために作られたプログラムを学ぶことができます。

初代施設長である城間勇さんは、アルコール依存症の当事者で、アメリカで「リカバリー・ダイナミクス」の開発者である故ジョー・マキューらからプログラムを学んだそうです。その教えを日本にも普及させるために開いたのが、私の通った「RDデイケアセンター」です。

施設のあるビルの一階には、大きなスーパーマーケットがあります。施設と同じフロアには学習塾や幼児教室もあり、子供たちが賑やかな声をあげて元気に走り回っていました。当時の私の偏見を承知で言うと、こんなにも普通の日常生活がある場所に、依存症の施設があるのかと驚いたものです。

事務所の扉を開けると、私の担当相談員のSさんが笑顔で迎えてくれました。

Sさんは、私にとって初めて出会った覚醒剤の薬物依存症者でした。依存症の当事者でもある彼は、利用者としてこの施設に繋がり、後にスタッフとして働くようになったそうです。これまた偏見で申し訳ないのですが、私の抱いていた薬物依存症者のイメージと全く違う、のほほんとした好青年で、拍子抜けしたのを覚えています。


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