PRESIDENT Online 掲載

エアコンや洗濯機などの家電を買いそろえたのは何年前だろうか。10年以上たっているなら要注意だ。調達・購買コンサルタントの坂口孝則氏は「使い続ける美徳は悪くないが、事実を言えば、古い家電を使い続けるのはもったいない」と指摘する――。

※本稿は、坂口孝則『日本人の給料はなぜこんなに安いのか 生活の中にある「コスト」と「リターン」の経済学』(SB新書)の一部を再編集したものです。

■水道代を考えると「5年以内に元が取れる」

ところで私の母親は、なかなかモノを買い替えません。「使い続ける美徳」をもっているようです。もちろんそれは悪いことではありません。

しかし、母はいまでも古い洗濯機を使っています。

「買い替えたら?」と私。

「消費税も上がったし、いつまで生きるかわからないから大丈夫」
「確率論で言えば寿命はまだまだ先だよ。買って送ってあげようか」
「まだこの洗濯機は使えるし、もったいないから大丈夫」

と、納得してくれません。

しかし事実を言えば、古い家電を使い続けることのほうがもったいないのです。

たとえば洗濯機は各メーカーの企業努力の末、節水機能が飛躍的に向上しました。旧式から最新型全自動に買い替えたところ、水道代が毎月2000円も安くなった、という話もあるほどです。そうなると年間2万4000円もランニングコストを削減できる計算になります。洗濯機の価格が10万円だとしても、水道代を考えれば5年以内に元が取れます。