PRESIDENT Online 掲載

■「人為的なミスから意図せずに攻撃した」と認めたイラン

イランがミサイルの誤射であることを一転して認めた。

イランの首都テヘラン近郊で1月8日朝、ウクライナ国際航空の旅客機が墜落して176人が死亡した。この墜落についてイランが11日、撃墜したことを認めて「人為的なミスから意図せずに攻撃した」と弁明した。

これまでイランは「技術的な問題から事故が起きた」と撃墜を全面否定していた。一転した表明は極めて異例である。

ただし、米欧のメディアは墜落当初からミサイルが旅客機を爆破する映像を報じていた。イランは撃墜の証拠が集まるのは時間の問題と判断し、国際社会やイラン国内からの批判が高まる前に早期の収拾を図ったのだろう。

■旅客機の撃墜は「殉教者スレイマニ」の5時間後だった

イランは8日午前1時20分に、イラク国内の米軍駐留基地を弾道ミサイルで攻撃した。スレイマニ司令官殺害に対する報復だった。スレイマニ氏は2日、イラクの首都バグダッドでアメリカ軍の無人機による空爆で殺害された。イラン革命防衛隊の精鋭部隊「コッズ部隊」の英雄だった。攻撃の時刻はスレイマニ氏が殺された時刻に合わされた。攻撃の作戦名も「殉教者スレイマニ」だった。

そのイランの攻撃から5時間後の午前6時20分にウクライナの旅客機が撃墜された。

撃墜によって乗員乗客全員が死亡した。ウクライナ政府の発表によると、犠牲者の国籍はイラン82人、カナダ63人、ウクライナ11人、スウェーデン10人、アフガニスタン4人、英国3人、ドイツ3人だった。