PRESIDENT 2020年1月17日号 掲載

お悩み:54歳会社員、妻51歳専業主婦。役職定年で、年収880万円が520万円に。子どもは大学生と高校生。住宅ローンの残債は2000万円(返済月額13万円)。今さら転職できないし、妻も働くことには消極的。

課長時代の年収は880万円。予期していなかった役職定年を迎えて年収半減。比例してやる気も半減してしまうのが、人情というもの。思い切って転職もありか?

■「どっちが嫌ですか?」がキラーワード

「転職してもうひと花咲かせようにも、この年ではよほどの専門能力がないと年収ダウンするだけでしょう。慣れ親しんだ会社で定年を迎えることを考えたほうがいい」

こう語るのは、数多くの会社員家庭の相談を受けてきたFPの畠中雅子氏。となると、世帯収入を維持するためには、「妻に働いてもらう」という選択肢が浮かんでくる。しかしずっと専業主婦だったのに働く気になるものか。

「そんなときは必ず『どっちが嫌ですか?』と私は聞きます」と畠中氏。つまり定年前後に住宅ローンの返済が終わる人生と、年金でもローンを返し続けてカツカツの老後人生、どちらが嫌か。脅しているようだが、こう話すと切羽詰まった事情を妻にも納得してもらいやすいと言う。