PRESIDENT Online 掲載

新型コロナウイルスの感染拡大で、在宅勤務やリモートワークを強いられている人が増えている。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏は「フリーランスのライター・編集者として19年ほどリモートワークを実践してきた。成果を出すためのポイントは7つに整理できる」という──。

■「働き方」に変化が見え始めているのはよい兆し

依然として新型コロナウイルスに関する騒動が続いている。そんななか、個人的に「よい兆しだな」と捉えている動きがある。それは、従来どおりのやり方に縛られてばかりで、なかなか変わらなかった「働き方」に変化が見え始めていることだ。

多くの企業でリモートワークが推奨されるようになったし、出社するにしても時差通勤で満員電車を避けたり、業務状況に応じて「今日は職場に出よう」「今日は在宅で仕事を進めよう」などと選択できたり、働き方を柔軟に選択できるケースが増えているとも聞く。

テレビのニュースやワイドショーでは「お宅訪問」企画が盛んに放送され、親が家で仕事をしている脇で子どもたちがはしゃいでしまい、「仕事にならないです〜」なんて困っている様子なども報じられているように、リモートワークがいきなり導入されたことによる混乱はもちろんあるだろう。たしかに、今はまだ戸惑いを感じている人、うまいやり方を模索中の人も少なくないと思うが、今回のコロナ禍への対応を通じて「通勤しなくても仕事はできる」「皆がその気になって足並みを揃えれば、リモートワークでも意外に問題なく業務は進められる」といった手応えを感じた人も、また多いのではなかろうか。

■リモートワーク導入で生産性が向上する

建設現場などで特定の技能を提供する職人やオペレーター、工場や倉庫、物流現場で実際に手を動かさないと仕事にならない人、そして小売店や飲食店といった接客業に従事している人はさておき、ホワイトカラーの業務の大半はリモートワークでも何とか対応できるはずである。

いや、むしろリモートワークのほうが「成果」が目に見える形になり、生産性は向上するのではないか、とすら思う。

従来のようにオフィスで働いていると「仕事しているふり」ができるため、たとえば部下を評価するような場面では「とりあえず真面目に仕事をしているように見える」や「かわいげがある」のような、感覚的な基準で働きぶりを判断してしまうこともあるだろう。ところがリモートワークとなれば、オフィスでの印象といった感情的要素がそぎ落とされ、成果物でのみ判断される割合が増えるだろうと考える。要するに、サボりづらくなるということだ。

その他、満員電車での通勤から解放されることで確実にストレスは軽減するし、伝染病に感染するリスクも減少するに違いない。オフィスにいれば、苦手な先輩、相性の悪い同僚とイヤでも顔を合わせることになるが、リモートワークであればそうした場面は激減するので、対人関係の悩みも軽くなると思われる。