PRESIDENT Online 掲載

食生活が乱れれば、新型コロナウイルスにもかかりやすくなる。食事から「免疫力」を高めるにはどうすればいいのか。東京慈恵会医科大学附属病院の管理栄養士・赤石定典さんは「免疫力アップのために重要なのは野菜の摂取。ビタミンやミネラルは貯められないので、毎日食べることが大事です」という——。

※本稿は、『プレジデントFamily2020春号・夏号』の一部を再編集したものです。

■コロナ禍で野菜を食べなければならない理由

私が勤務するのは、東京慈恵会医科大学附属病院栄養部。管理栄養士として入院患者さんそれぞれの病状に合わせた献立の作成や、栄養管理の指導・アドバイスをしています。

新型コロナウイルスの影響が続く中、みなさん、不安を抱えて生活されているかと思います。このようなときにこそ、心がけてほしいのは栄養バランスの取れた食生活です。栄養をしっかり取れば心身ともに元気でいられ、免疫力アップにつながるからです。なかでも意識して取りたいのは野菜です。子供も含めて、現代人の食生活は総じて野菜不足だからです。

では、なぜ野菜を食べなければいけないのか。

それは野菜に含まれるビタミンとミネラルには、三大栄養素(タンパク質、糖質、脂質)の代謝や吸収を助ける働きがあるからです。つまり、いくら三大栄養素を取っても、ビタミンやミネラルが足りないと体は栄養をうまく取り入れられないのです。

しかも、ビタミンやミネラルは体の中でつくれません。だからビタミンやミネラルは、毎日取らないとたちまち不足してしまうのです。

厚生労働省が推奨している野菜の摂取量は1日350g以上。このうち120g以上を色の濃い緑黄色野菜で取るのが望ましいとしています。わかりやすくいうと、緑黄色野菜はグーにした拳1個分。淡色野菜はパーにしたときの手のひらいっぱいの量が目安になります。