【柴田惣一コラム】「レスラーとスーパークールビズ」

【柴田惣一コラム】「レスラーとスーパークールビズ」

日本列島各地が次々と梅雨入りしている。「日本の夏」ももうすぐそこだ。

街中も「スーパークールビズ」スタイルが目立つ。ビジネスマンもノーネクタイの人が多いが「究極のクールビズはスキンヘッド」ではないか。自らの意志で剃っている人、本意ではない人、いろいろだが確かに涼しげに見える。

レスラーの場合、薄くなって剃った人、お手入れが面倒で剃った人、髪の手入れに時間を割くなら、その分プロレスのことを考えたいから、と剃った人、自然と剃れてしまった人・・・それぞれの事情はあるだろうが「相手に髪の毛を掴まれなくて良い。するりと技をかわせることも多い」と、全員が口を揃える。

ただ「パイルドライバーなど頭部への技は、直撃だからこたえる」というデメリットもあるそうだ。髪の毛は思ったよりもずっと防護の役目を果たしているものらしい。

かつて、都内某レストランで「スーパークールビズ・キャンペーン(SCB・C)」なるものがあった。グループの中に一人でもスキンヘッドの人がいれば、8人まで飲み放題付きのパーティーコースが全員無料という、何とも豪快で太っ腹な企画だったが、申し込み順だったので、アッと言う間にいっぱいになったそうだ。

その話を、大日本プロレスの岡林裕二にしたところ「是非、行きたいですね! 僕のための企画かも!(アブドーラ)小林さんも来たら、16人まで無料ですよ! すごいっすよね!」とノリノリ。

思えば、SCB・C有資格者は多い。武藤敬司、秋山準、アレクサンダー大塚、邪道、外道、長井満也、新崎人生、山崎一夫氏・・・外国人レスラーまで含めたら、お店の方の顔が青くなってしまいそうだ。

岡林との会話は盛り上がったが、以前、関本大介と岡林の間でかわされた会話を思い出した。

関本がおむろに「お前、カベジェラ戦(髪切りマッチ)できないじゃないかよ」と指摘。一瞬、返答につまった岡林だが「ヒゲをかけます」と答えた。すると関本は「ヒゲなんかダメだよ! すぐ伸びるから。やっぱりお前、カベジェラ戦できないよな」とダメ押しの念押し。「はい・・・すいません」と岡林。

夜の地下鉄車内での事だったが、周りがだんだんと空いて来た。ゴツい男2人の謎の会話に、周囲はビビってたじろいだのかも知れない。

実はその時、関本はZERO1の火祭りに優勝し、記者会見の帰りで火祭り刀を持っていたのだから、たまらない。その光景は、今でも鮮明に蘇ってくる。

岡林とこの時のことを振り返ると「何ですいません、って謝らなくちゃいけないのかわからなかったけど・・・カベジェラ戦できないのはやっぱりまずいのかな」と、坊主頭をかくばかり。

ケガのため、現在長期欠場中の岡林だが、腐ることなくリハビリを続けている。クールビズが終わるころには、復帰戦となりそうだ。

さらなるパワーアップを果たしてリングに戻ってくるはず。今年もSCB・Cが開催されたら、復帰前祝いの会場は決定したも同然。みんなで乾杯しましょう。

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