ディフェンスラインならどこでもこなせる稀有な存在としてアーセナルで重宝されてきた冨安健洋。

今季は全コンペティション30試合に出場したが、怪我による離脱もあった。1〜2月のアジアカップに出場した後も無念の離脱を余儀なくされた。

冨安は『ABEMA』の番組で、怪我との向き合い方についてこう話していた。

「まぁ、難しいですよ(苦笑)特にアジアカップの後の期間は、本当に長く感じましたし。ああいう負け方をして、すぐにピッチに立って、悔しい思いを晴らしたいけど、怪我でピッチに立てない。

あとは、もともと1〜2週間の予定だったのが、リハビリ中にちょっと悪化しちゃって、それが元の予定よりも長くなったっていうのとか、色々込みではあるんですけど。アジアカップ後の怪我、1か月…2か月くらいか…本当に長かったですね…。

(焦りの感情はどうコントロールするのか)

コントロールできているのか分からないですけどね、正直言って(笑)でも、やっぱり時間が解決じゃないですけど、体はちゃんと治りますし、治ってピッチに立てる状況になった時にどれだけいいパフォーマンスを出せるか。あとは、そんなにすぐにハイパフォーマンスを出せるわけじゃないよって自分に言い聞かせるというか。

今までは戻った瞬間にハイパフォーマンスを出してやらないといけないという風に、それこそ焦りというか重圧が自分のなかにあったんですけど、それでうまくいかなかった時により自分への期待値が高い分、より落ち込んじゃうというか。

もともとネガティブな性格なので、よりダメだとなって悪循環になっちゃうこともあったので。なので、慌てずに今やるべきことをしっかりやりながら、と言い聞かせるようにしてます」

復帰を焦る気持ちを抑えるようにしているようだ。

また、シーズン最後の大事な時期にハイパフォーマンスを出せれば、「周りの人もどうせ最初のこととか途中のことは覚えていないので(笑)」といい意味で前向きにとらえられていたそう。

アーセナルは2シーズン連続で悔しい2位となったが、冨安の来季以降のさらなる活躍に期待したい。