【Inter BEE 2019】待ったなしのラジオ経営!? 「Inter BEE」のセミナーに見た業界の現状

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 13日に開幕した展示会「Inter BEE」では、特別講演「待ったなしのラジオ経営 〜音声メディア市場から考える〜経営、営業、編成、制作、技術すべてに問う」にて、パネリストがラジオ業界の現状、および今後の展望についてスピーチを行った。

■深夜リスナーはもういない?M1F1層の6割が24時には寝落ちしている



 講演ではまず電通総研 フェロー電通メディアイノベーションラボ 統括責任者の奥律哉氏が、ラジオ業界の現状について語った。

 ラジオ業界における広告費は1991年の2,406億円が最高額で、2018年は1,278億円と苦戦している。過去20年における接触率も、2001年の20.3%をピークに右肩下がりで推移しており、2018年には8.8%まで落ちた。ただ、聴取者における1日あたりの接触時間は167.7分とインターネットを上回り、ヘビーリスナーの可処分時間の確保に成功しているようだ。

 ちなみに、移動中など屋外での利用イメージのあるインターネットだが、ある調査結果によると宅内78.5分、宅外16.3分と、圧倒的に宅内での利用時間が長い。また、ひと昔前は若者が深夜放送を聴いているイメージがあったが、近年ではM1F1層の就寝時間が早まっており、男女とも24時の段階で6割以上は就寝しているという。これについては、リーマンショック以降の社会構造の変化を指摘しており、帰宅から食事、そして就寝するまでの全ての時間が前倒しになっているのが現状だ。





 なお、今後のラジオの未来を占う上で注目すべきものとして、奥氏は2つのデータを挙げている。それが、若者のメディアの信頼度、および聴覚情報の特性だ。

「『頼りになっているメディア』についてのアンケートでは、40代を境に若年層はインターネットメディアを、高齢層はマスメディアを信頼する傾向にあります。ただ、ラジオ・ライブ動画配信については、ティーンがポジティブなイメージを持っていて、ようするにラジオをストリーミングメディアとして、ナイスなものと判断しているわけです。継続していくことで、若者に受ける可能性があるといえるでしょう」(奥氏)



 また、奥氏はラジオが聴覚情報であることの価値を、もう一度見直すべきだとも話していた。テレビに「PinP」と呼ばれるような、複数の番組を同時に表示する機能があるように、映像は複数のものを同時に観ることができる。しかし、普通の人は聖徳太子のように、複数の音声を同時に聞くことができないので、ラジオを聴いている間は、ほかのメディアを視聴できない。そこにラジオならではの良さがあるのではないかというのだ。

■radikoユーザーは増加傾向、オンデマンド化の波も

 奥氏の話ではラジオ業界の状況は厳しいと言わざるを得ないが、IPサイマルラジオサービスの「radiko」は上向きにあるようだ。



 radiko代表取締役社長の青木貴博氏によると、月間ユニークユーザー数は前年比107%の約750万人で、プレミアム会員数は前年比120%の約66万人。このプレミアム会員とは、月額350円で在住エリア以外の放送を聴取できる、「エリアフリー」サービスの利用者のこと。10月はプレミアム会員数の伸びが良かったが、これについて青木氏は、放送局の改変がプラスに働いたと話している。

「プレミアム会員に加入する際のアンケートでは、ジャニーズタレントの出演している別地域の番組を聴きたいという回答が多くありました。オンデマンドで好きな時に、好きなものを選ぶという文化が、ラジオでも見られています」(青木氏)



 radikoでは昨年10月から、聴取者の属性に合わせたCM配信を行う「ラジコオーディオアド」の実証実験をスタート。将来的には「オーディオアドコンテンツロジスティクス」という名前で、一週間に放送された全民放のコンテンツを、ジャンルやタグなどで整理して、リスナーに届ける仕組みを検討しているという。実現すれば、例えば「トランプ大統領」といったワード検索で、それを話題にしていた番組をまとめて聴いたり、プッシュ配信させたりすることが可能になるという。

■CPMは200円程度と、ネットに比べても激安



 ラジオのメリットとは何なのだろうか。博報堂DYメディアパートナーズ ラジオ局 局長の大木秀幸氏は、CPM(Cost Per Mill――1000人に伝達するためのコスト)が200円程度と、数千円するインターネットに比べて安いこと。中三日程度で素材が納品されれば広告が打てる、リードタイムの短さなどを挙げている。

 ただ、講演では公益社団法人日本アドバイザーズ協会 常務理事 電波委員長で、資生堂ジャパン メディア統括部 エグゼクティブマネージャーの小出誠氏から、インターネットと比べたときの、ラジオへのCMの出稿価値を疑問視する発言があった。

 これについて大木氏は「ラジオは人の心に刺さる、エンゲージメントが高いといった論理だけでなく、買ってくれた、クリックしてくれたという効果を示さないと、インターネットと比べてというところはお答えできない。その手法がこれからは大事になってくる」と話している。

 ラジオを聴取する時間や方法、さらには放送局に対する見方も変わり続けている。


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