待望の5Gサービスが3月に日本でもスタートしたが、現時点ではiPhoneはじめ多くの端末が同帯域に非対応であり、選択できる数は非常に少ない。そんな状況下にあって、希少な対応端末「Galaxy S20 5G 」。今回はまず、基本的なスペック面をチェックしていく。


美しい端末外観、指紋認証搭載も時節柄嬉しい



 Galaxy S20 5Gは、6.2インチの大画面ディスプレイ搭載スマートフォンだが、それを感じさせないくらい、手にすっぽりと収まる印象。これを支えるのが、超狭縁の仕上げ。



 狭縁スマホは増加傾向にあるが、Galaxy S20 5Gはその中でも群を抜く存在。ほぼ縁がないと言っていい仕上がり。ディスプレイは有機EL「Dynamic AMOLED 2X」で、120Hzのリフレッシュレートに対応しており、色彩再現性も豊か。何より、使用していても目が疲れにくい点は魅力。



 最近はiPhoneをはじめ、顔認証機能をセキュリティロックに据えたスマートフォンも多いが、Galaxy S20 5Gは顔認証に加えて、指紋認証機能も搭載。超音波指紋認証センサーがフロントディスプレイ内に搭載されているので、認証もスムーズだ。このところ、マスク着用率も高いので、多くの人にとってこれは嬉しい機能だと思う。







 本体の厚みがスリムかつメタルフレームが採用されており、高級感も抜群。端子はUSB-C単独で、イヤホンジャックはない。このサイズ感ながら、RAM12GB・ROM128GBとハイスペックな点も魅力。



 今回レビューしているのはコズミックグレーだが、絶妙な色合いでさすがフラグシップ機。



 背面には、ドコモ版の場合「5G」の文字が入る。

カメラはトリプルレンズ搭載でズーム機能強化



 Galaxy S20 5Gは、背面にトリプルカメラを搭載しており、約1,200万画素の超広角カメラ、高速AF対応の約1,200万画素広角カメラ、約6,400万画素の望遠カメラという構成。広角カメラは低照度環境でも明度の高い写真を撮影することが可能で、望遠カメラは30倍ズームにも対応する。



 実際に近所の公園を撮影してみた。滑り台にピントをあわせて撮影したが、超広角カメラ(0.5倍から)スタートして、最終的に30倍。マンションの高層階から撮影しても、ハトの存在がしっかり確認できる。たしかに、最大倍率にするとノイズが増えてしまうが、iPhone 11 Proが10倍ズームにしか対応していないことと比較すれば、望遠機能では開きがあることが分かる。





 iPhone 11 Proとカメラ性能の比較も実施。上から順に、iPhone 11 Pro、Galaxy S20 5Gで、まずは1倍。好みの問題だが、iPhone 11 Proが柔らかい印象であるのに対して、Galaxy S20 5Gはシャープな仕上がり。





 次に10倍ズーム。こちらはGalaxy S20 5Gに軍配か。iPhone 11 Proの場合はノイズが多い。対して、Galaxy S20 5Gは余裕を感じさせるくらいに美しい。ほか、動画撮影も強化されており、Galaxy史上初の8Kビデオ撮影に対応。撮影した8K動画を再生しながら、 お気に入りのシーンを8K画質のまま約3,300万画素相当の写真としてキャプチャすることもできてしまう。

ハイエンド機として十分なスペック

 5G通信の通信速度等に関しては後日別途取り上げるが、現時点では対応エリアが少なく、享受できるタイミングはそう多くはない。しかし、だからこの端末に魅力がないかと問われるとそうではない。

 特に先述したカメラ性能はライバル・iPhoneと比較して明確に優位性があり、SNS隆盛の時代においては魅力的なパートナーになりうるだろう。また、最近ではコロナ禍にあって、キャッシュレスで支払いたい方も多いと思うが、Galaxy S20 5Gはしっかり、「おサイフケータイ」やSuicaに対応している。ほか、処理性能もハイスペックで、日常使用においてまずストレスを感じるタイミングはない。同端末にしかない最新機能があるわけではないが、基本的な部分をしっかりおさえて、日本ユーザーを獲得しに来ている。

 唯一残念なポイントをあげるとすれば、フラグシップのGalaxyシリーズで採用されていることの多かったTVチューナーが、Galaxy S20 5Gは非搭載。ワンセグ・フルセグとも視聴することがかなわなくなったが、このあたりはサードパーティ製品でカバーも可能。このように、カメラ性能にこだわりがあって、いち早く5Gの世界を体験したいという方にとっては、ストレスなく快適に毎日が送れるという意味で、Galaxy S20 5Gは魅力的な選択肢の1つになるといってまず間違いない。