2023年12月、広島県福山市のスーパーで現金約52万円を奪ったとして、強盗などの罪に問われたフィリピン籍の男の初公判が広島地方裁判所福山支部であり、検察側が懲役5年を求刑して即日結審しました。

起訴状などによりますと、尾道市に住むフィリピン籍の男は、2023年12月、別の男と共に福山市内のスーパーに押し入り、店員に布を巻いた電動工具を突きつけ、レジから現金約52万円を奪って逃走したとされます。

17日の初公判で男は起訴内容を認めました。検察側は冒頭陳述で、共謀者から電話で強盗に誘われ、自身の借金返済などに充てようと、凶器の包丁などを準備したと指摘しました。その上で、包丁には十分な殺傷能力があり、「犯行態様は極めて危険かつ悪質」として懲役5年を求刑しました。

一方、弁護側は男の家族が44万円あまりを弁償していることなどから、執行猶予のついた判決を求めました。判決は31日に言い渡される予定です。