2020年5月4日、独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、中国では国内旅行が回復しつつあるが、世界の観光業は2023年に回復する見込みだと伝えた。

記事は、ドイツの大手旅行代理店トゥイの中国支店はすでに中国で旅行業務を再開したと紹介。約3カ月間の営業停止後、山や海への短期旅行、大都市郊外への旅行ツアーを販売しているという。

トゥイのFritz Joussen最高経営責任者(CEO)によると、新型コロナウイルスの流行期間中も北京や上海では営業を続けていたものの、当局は旅行商品の販売を許可していなかったという。しかし、「現在では旅行ニーズが一定の数に達しており、この先数週間でトゥイ中国支店は供給量を拡大するだろう」と語った。

その上で記事は、新型コロナウイルスの感染拡大以降、各国は旅行を制限しているが、中国の旅行市場の発展状況を将来的な計画の参考にしていると指摘。4月以降、中国では旅行市場に回復の兆しが見られ、航空業界の専門家も海外旅行が以前の水準に戻る前に、ほとんどの国内旅行は以前の状況に回復するだろうと予測していると伝えた。

しかし、世界観光機関(UNWTO)は、海外旅行需要は昨年の15億人と比べて3割減少すると予想していると記事は紹介。航空業界ではすでに3分の2近くの旅客機が旅客数減少のために運行を停止しており、一部のクルーズ船も11月まで出航の予定がないと伝えた。

オックスフォード・エコノミクス傘下のツーリズム・エコノミクスは、新型コロナウイルスのために減少した旅行需要は、2023年にならないと以前の水準にまで回復しないと予測していると記事は紹介。旅行業者からも、新型コロナウイルスが収束しても、人々が恐れから脱却し以前のような消費能力を回復するには時間がかかるだろうとの見方が出ていると伝えた。(翻訳・編集/山中)