2020年10月30日、韓国・朝鮮日報は「全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)が新型コロナウイルスの影響でそれぞれ1兆ウォン(約920億円)を超える赤字を記録した一方で、韓国の大韓航空とアシアナは黒字を記録した」とし、「日韓の航空会社の明暗を分けたのは貨物事業だ」と報じた。

記事によると、ANAホールディングスは2020会計年度(2020年4月〜2021年3月)に過去最大となる5100億円の赤字を記録する見通しだと発表した。4〜6月期には1088億円の赤字を出したという。JALも2020会計年度に2300億円の赤字を記録するとみられている。4〜6月期は937億円の赤字だった。JALの通期赤字は12年の再上場後初めてとなる。

こうした「最悪の実績」は貨物事業での不振が原因とみられている。JALは現在、1機も貨物機を保有していない。ANAも貨物事業の比重は小さく、中国から米国まで行ける大きさの大型貨物機は1〜2機しかないという。(注=JAL、ANAとも貨物機はグループ会社が保有、運航している)

一方、大韓航空は4〜6月期の営業利益が1485億ウォンを記録した。アシアナ航空も同期間の営業利益が1151億ウォンで6四半期ぶりの黒字となった。大韓航空は同期間の貨物事業の売上高が前年同期比94.6%増加し、アシアナ航空も95%増加した。大韓航空は現在、貨物専用機を23機、アシアナ航空は12機を保有しており、ANAとJALに比べて貨物輸送能力が圧倒的に高いという。

ある航空業界関係者は「韓国の航空会社はコロナ事態初期から海外旅行の長期不況を予想し、旅客機を貨物機として改造するなど迅速に貨物事業に重点を置く事業転換を進めたが、日本の航空会社は事業転換に対する柔軟性が不足していたため大きな危機を迎えている」と分析したという。

記事は「コロナ事態の長期化により、日韓の航空会社の実績の差は今後さらに拡大するものとみられる」と伝えている。

これに韓国のネットユーザーからは「韓国企業は一流だ」「賢くて迅速な韓国の勝利」「大韓航空とアシアナの職員は大変だろうけど、もう少し頑張って耐えてほしい」など称賛の声が上がっている。

一方で「職員に無給休暇を命じたから黒字になった」「サムスン電子とハイニックスのおかげ。半導体とスマホ用ディスプレーは航空運送だから」「新規路線の許可が必要な寡占状態であるのをいいことに航空貨物の運賃を5〜6倍引き上げるという楽な方法で莫大な収益を上げることが称賛に値するのか?」などと指摘する声も上がっている。(翻訳・編集/堂本)