2021年3月4日、韓国・オーマイニュースは「『日本人=被害者、韓国人=加害者』とする日本の小説が米国でベストセラー?」と題する記事を掲載した。

記事によると、同書のタイトルは「So Far from the Bamboo Grove(邦題:竹林はるか遠く−日本人少女ヨーコの戦争体験記)」。2005年に韓国でも翻訳・出版されたが、「被害者である韓国人を加害者、加害者である日本人を無念の被害者と表現した」として批判が殺到したという。

同書は「戦争の惨状を生々しく描写し文学上優れている」との理由から、米国の学校で反戦教材として使われていたが、2007年に在米韓国人を中心に抗議運動が行われ、カリフォルニア政府など一部の州では学校教材としての使用が中止されたという。

しかし米アマゾンのサイトでは現在、児童書・暴力部門でベストセラー110位、児童書・軍隊小説部門で331位、児童書・アジア部門で364位にランクインしている。これを受け韓国のサイバー外交使節団・VANKは、アマゾンに対し同書の問題点を紹介するよう抗議する予定だという。また、問題点を指摘する韓国語と英語の動画を制作してアマゾン側に配信するなど、販売中止に向けたグローバルキャンペーンに着手することも明らかにしているという。

これを見た韓国のネットユーザーからは「こんな本を出すなんて日本人には良心のかけらもないの?」「戦争を起こしておいて何を…」「これまで日本政府だけを批判してたけど、今回の件で日本人全体の問題になってしまった」など厳しい声が相次いで上がっている。

VANKに対しては「VANKの運動を応援する」「VANKこそ敵と戦う真の愛国闘士であり独立運動家」「むしろ韓国の外交部」という称賛コメントが寄せられ、「これは国民みんなで署名活動を行なうべき」「韓国政府はアマゾン相手に名誉棄損で訴えよう」「反対するのではなく、矛盾点が何なのか説明することが大切」などの声も見られた。(翻訳・編集/松村)