中国人力資源・社会保障部のデータで、中国人が1年間に取得する有給休暇の日数が平均6.29日であることが明らかになった。中国メディアの頭条新聞が21日に報じた。

報道によると、中国で与えられる年次有給休暇は勤続1〜9年で5日間、10〜19年で10日間、20年以上で15日間となっている。データによると、1人当たりの年次有給休暇の平均が約10日なのに対し、実際に取得されている日数は平均6.29日にとどまった。また、民間企業の従業員の取得日数は4日に満たず、全体でもおよそ半数が全く取得していないという。

中でも製造業の取得率は極めて低く、すでに「(権利はあれど行使できない)紙の上の権利」になっている。全国総工会によると、製造業の従業員の週平均労働日数は5.68日で、週6日以上勤務している人は61.46%に上ったという。

頭条新聞が行っている「あなたは有給休暇が何日ありますか?」とのネットアンケートには半日ほどで1万8000人余りが回答し、「1〜5日」が7390人、「6〜10日」が1735人、「11〜15日」が907人などとなっているが、「有給休暇はない」も6600人に上っている。

ネットユーザーからは「ほとんどの人が保険も何もない。ましてや有給休暇なんて」「笑える。週休2日もままならないのに。残業なんて上司の鶴の一声だよ」「誰がそんなに平均を引き上げてるんだよ」「10日以上はすべて外資だろう」「いつもうるさい専門家はだんまりか」「これについては専門家が出てきて『労働者の権利を守るべき』と言わないんだな」「有給休暇をくれないと訴えたところで、誰も取り合ってくれない」「われわれは本当に世界で最も疲れている」といった声が上がっている。(翻訳・編集/北田)