新型コロナウイルスの影響で授賞式が中止された“香港版アカデミー賞”の香港電影金像奨で、今回最多ノミネートとなった中国映画「少年の君」(少年的你)が8部門を制した。

中華圏の3大映画賞の1つ、香港電影金像奨は今年4月19日に授賞式を行う予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止になった。6日午後、金像奨協会主席のイー・トンシン(爾冬陞)監督がネット上で、受賞者および受賞作品を発表。わずか11分間の結果発表は、金像奨の39年の歴史の中で初めてのこととなった。

今回最多の12部門でノミネートされていた中国映画「少年の君」は、最優秀監督賞(デレク・ツァン(曾國祥)監督)、最優秀主演女優賞、最優秀新人賞など8部門を制した。最優秀主演男優賞には台湾映画「叔.叔」から実力派俳優の太保(張嘉年/チャン・ジャーニエン)が選ばれている。

最優秀主演女優賞のチョウ・ドンユィ(周冬雨)は、中国映画界の巨匠チャン・イーモウ(張芸謀)監督に見いだされ、2010年の映画「サンザシの樹の下で」でデビューした若手実力派。台湾の金馬奨に続き、金像奨も制したことで、残り1つとなる中国の金鶏奨でも受賞を決めるか、「3冠女優」への期待がかかっている。

最優秀新人賞のイー・ヤンチェンシー(易[火羊]千璽)は、中国の人気アイドルユニットTFBOYSのメンバー。映画「少年の君」はアイドルの殻を破り、演技派として飛躍するきっかけとなった一作だが、今回の受賞はその評価をさらに高めるものとなっている。(Mathilda)