2020年3月26日、中国メディアの観察者網は、新型コロナウイルスの検査実績をめぐって米トランプ大統領が「韓国を自画自賛の道具に使った」として韓国メディアが失望を示したと報じた。

記事は、韓国日報の26日付報道を引用し、トランプ大統領が24日に行った韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領との会談について、韓国の新型コロナウイルス検査レベルを高く評価したとする一方で、同大統領が「わが国でこの8日間に実施した検査人数は、韓国でこの8週間に行われた検査数より多い。われわれの検査人数は幾何学的ペースで急増している」と自国の検査体制を自賛し、「記者やメディアはいつも韓国のことを報じたがるが、彼ら(韓国人)は私に電話で『あなたたちの検査プログラムはアメージングだ』と話した」と語ったことを伝えた。

その上で、韓国メディアからは「トランプ大統領は、米国メディアから出ている自らへの批判を、韓国を使ってかわそうとしている可能性がある」との見方が出ており、韓国日報が「新型肺炎の状況を政治的な言葉で再構築するというのは、トランプ氏らしいやり方だ」と感嘆し、聯合ニュースも「トランプ氏の性格を考えれば、使えるデータを手に入れたら、それが正しいか否かに関係なく何度となく繰り返し持ち出すだろう。どうやら、韓国は『米国の方が優れている』という比較対象として、一定期間何度も踏みつけられることになりそうだ」と評したと伝えている。

また、観察者網の記事は、韓国メディアが「会談の中でトランプ大統領は韓国に対してウイルス検査に関する支援を求めた」と大きく報じたことに言及しつつ、「韓国の人たちは、トランプ大統領がその件に一言も触れないばかりか、韓国をだしにして自画自賛していることに気づくだろう」と伝える一方で、「それでも韓国国内には幻想を抱いている人がいる」と指摘。韓国疾病管理本部中央防疫対策本部長が「トランプ氏が求めている医療物資は新型肺炎検査試薬だ。現在韓国では5種類の試薬が緊急使用の許可を得ており、1日延べ2万人の検査が可能だ。防疫体制に影響しないという前提のもとで、米国を支援できる」と述べたことを紹介した。(翻訳・編集/川尻)