2020年4月30日、英BBCは、新型コロナウイルスに感染して死亡した場合、遺体から感染するかどうかについて分析する記事を掲載した。

記事は、「新型コロナウイルスの感染が世界的な問題となっている中で、不幸にも亡くなる人が増えている。多くの家族が最後に死者を見ることもできず、葬式に参加することすらできないケースも多い」とし、「これは遺体にウイルスが残存しており、遺体に接触すると感染する可能性があることを恐れてのことだ」と伝えた。

では、新型コロナウイルスは遺体からも感染するのだろうか?記事によると、世界保健機関(WHO)は「必要な予防措置をとっていれば、遺体を通して新型コロナウイルスに感染することを心配する理由はない」との見方を示している。新型コロナウイルスは主に話をする時やくしゃみ、せきをする時の飛沫を通して感染するためだという。

患者の死後、体内のウイルスも一緒に死ぬのだろうか?WHO米国支部のWilliam Adu-Krow氏は、先月初めに「今のところ遺体からウイルスが感染するとの証拠はない」とする一方、「これは亡くなった人にキスをしてよいということを意味してはいない。やはり必要な予防措置を取る必要がある」とも述べているという。

WHOは今年3月、出血性の疾病(エボラ出血熱やマールブルグ熱など)やコレラ以外は遺体には伝染性がないとの見方を示しているという。記事は、「インフルエンザなどの伝染病患者の肺は伝染性があるが、これは遺体を解剖した時に不適切な処理をすると感染するもので、そうでなければ遺体がウイルスを伝染させることはない」と伝えている。

一方で、「重症急性呼吸器症候群(SARS)の患者の体内では、肺やその他の器官に生きたウイルスが残り、解剖時にウイルスが拡散することがある」とも指摘。「新型コロナウイルスで亡くなった場合、家族は葬儀社など専門の人に遺体を処理してもらう必要がある」としている。(翻訳・編集/山中)