2020年4月29日、仏国際放送局RFIは、北朝鮮の最高指導者・金正恩(キム・ジョンウン)氏が長きにわたり公式の場に姿を見せていないことについて、考えられる3つの可能性について論じる記事を掲載した。

記事は、米誌フォーリン・ポリシーが掲げた3つの可能性とその後の展開について紹介している。

まず1つ目は、一定期間療養した後、健康な姿で戻ってくることとし、「もしそうなら、北朝鮮と韓国、米国の緊張状態に変化は起こらず、三者が落としどころを見つけるための協議をやり直すことになる」との見通しを示した。

2つ目は、健康状態が深刻で今後さらに長い期間姿を見せない場合。「これが現実となれば北朝鮮は国際舞台において非常に微妙な状況になり、正恩氏の妹である金与正(キム・ヨジョン)氏が臨時で政権を引き継ぐ可能性があるものの、同時に与正氏が窮地に立たされるリスクもある」と指摘。「与正氏をよしとせず、現行の政策の継続を望む北朝鮮高官が執政に横やりを入れてくる可能性もないとは言えない」と論じている。

そして3つ目は、正恩氏がすでに死去している可能性だ。この場合は「家族の誰かが『生前本人から後継者指名を受けた』という伝家の宝刀を抜くことになるだろう」とした上で、「金家で後継者候補に挙がるのは与正だけではない」と指摘。現在65歳で故・金正日(キム・ジョンイル)氏の異母弟で正恩氏の叔父にあたる金平一(キム・ピョンイル)氏も有力候補と目されていることを伝えた。(翻訳・編集/川尻)