韓国人シェフがミシュランを告訴「実力より低く評価された」

2019年11月17日、韓国・世界日報によると、韓国のミシュランガイドに掲載されたレストランのシェフが審査の公正性に異議を唱え、ミシュランを侮辱の疑いで告訴した。韓国でミシュランに対し法的に問題が提起されるのは初めてだという。

記事によると、ソウル江南区でイタリアンレストラン「Ristorante Eo」を営むシェフ、オ・ユングォンさんは15日、「ミシュランガイド・ソウル」を発行する「ミシュラントラベルパートナー」を侮辱の疑いでソウル中央地検に告訴した。オさんは告訴状で、侮辱罪が成立する根拠として「星を二つ獲得した飲食店よりも実力がある自身のレストランが低く評価されたこと」と「評価対象からの除外を要求したにもかかわらず自身のレストランが掲載されたこと」を挙げたという。

ミシュランガイドは2016年から4年連続で「ミシュランガイド・ソウル」を発行している。しかしこのほど、ミシュランガイド側の現地コーディネーターを務める人物が評価の前に星を獲得した一部の飲食店と数億ウォン(数千万円)のコンサルティング契約を結び、調査員の訪問情報と評価結果を事前に知らせていたとの疑惑が浮上し、評価の公正性が問題視されていたという。

オさんは同メディアの取材に対し「ミシュランガイドは評価基準を公開しておらず、客観的な評価の提案も拒否した」「評価対象から除いてほしいとの要求を無視して今年も私のレストランをリストに載せた。偽善的な本に名前が載っていること自体が侮辱だ」と主張した。また「オープンから1年もたっていない飲食店や移転によりミシュランが強調する『一貫性』を十分に満たさない飲食店も星を獲得した」と指摘し、「ミシュランガイドに象徴されるカルテルが飲食店業界をつぶしている」と非難したという。

これに韓国のネットユーザーからは「オさんを応援している」「素晴らしい決断だ」「勇気ある告訴に拍手を送る」「かっこいい。これだけのプライドがあってこそシェフと言える」などオさんを称賛する声が上がっている。

また、「この前、ミシュランガイドに載ったお店に行ったけど、びっくりするほどおいしくなかった」「ミシュランに選ばれたソウルのレストランがごく普通の味でがっかりした」「近所にある調味料の味しかしないタッカルビのお店がミシュランに掲載されたと知ってからミシュランは信じていない」などミシュランガイドへの不信感をあらわにするユーザーも見られた。

その他に「ミシュランガイドに載っていなくてもおいしい店はたくさんある」「自分の口に合うものが最高。基準があいまいなものに期待するべきではない」「ミシュランガイドというもの自体が意味のないものだ。食べ物の味の好みは個人的なもの。味を評価する専門家がおいしいと言ったからって、みんながおいしいと思うわけではない」などの意見も寄せられている。(翻訳・編集/長居)


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