2020年2月9日、環球時報は、米誌ナショナル・インタレストの記事を引用し、中国がロシアからSu-57を購入する可能性について分析する記事を掲載した。

ナショナル・インタレストの記事は、「先日、ロシアが正式にSu-57戦闘機の輸出を許可し、この第5世代戦闘機を中国へ売却する準備を整えている」と報じた。

記事によると、昨年マレーシアで開催された航空ショーのLIMA2019でロステックのViktor Kladov氏は「中国は発注した24機のSu-35戦闘機をすでに受け取った。この先2年以内に、中国はSu-35を追加注文して国内での組立を実現するのか、それとも新型の第5世代戦闘機を購入するのかを決定する必要がある。これは、Su-57E戦闘機の輸出を実現するチャンスとなるかもしれない」と語ったという。

記事は、「今のところ、輸出用のSu-57EとSu-57にどんな違いがあるのかは定かではない。ロシアの武器輸出企業は、すでに潜在的な顧客との話し合いを始めており、長くて複雑な購買交渉を進めている」と伝えた。その上で、「(Su-57は)生産サイクルに入ったばかりにもかかわらず輸出を急いでいることについて時期尚早との意見もあるものの、ロシアにとってこの方法はメリットがないわけではない」と指摘。「中国が購入契約にサインすれば、潜在的な顧客に興味を沸かせることになり、特にインドを刺激することになる」としている。また、「ロシア軍はSu-57をこの先数十年間の主要戦闘機とする予定であるため、輸出による収入を更に投資に回して、戦闘機の生産や、部品供給、物流網を拡大させることができる」と論じた。

記事は、「Su-57の輸出は、ロシアにとってメリットがはっきりとしているが、問題は中国にとってどんなメリットがあるかだ」と指摘。「中国空軍はすでにJ-20戦闘機を装備しているが、J-20とSu-57は作戦における役割が異なるため、同一の空軍部隊で就役できるとの見方がある」とした。

ナショナル・インタレストの軍事専門家David Axe氏は、「J-20は、高速で防御システムを突破できる。つまり複雑な防空システムを突破して鍵となる地上施設や地上部隊を攻撃する役割だが、これはSu-57の目指すものとは異なる」と説明。「Su-57は、空中での優位性を保ち、ステルス性を利用して比類のない空中戦を実現するという違いがある」と解説した。

記事は一方で、中国空軍がSu-57の購入に興味を持っているかどうかについては、「懐疑的な見方をしている専門家もいる」と補足している。(翻訳・編集/山中)