2020年2月11日、中国メディアの界面にこのほど、「日本の節約文化」について取り上げたコラムが掲載された。筆者は在日中国人作家の陳薬師氏。

コラムの内容を簡単に紹介すると、筆者はまず、日本では日々の節約術をブログなどで紹介する主婦がネットインフルエンサーとして大きな影響力を持っていると指摘した。

その例として、夫と3人の子どもと暮らすある主婦ブロガーを取り上げ、「夫が月に180万円を稼いでいるにもかかわらず、毎日スーパーに買い物に行き、値引き商品を狙って購入。食品は長持ちするように冷凍保存し、管理しやすいように冷凍した日付を書いておくなどして、毎月の食費を約3万円に抑えているという」と紹介した。

また、「日本で最も恥ずべき行動は浪費だ」とも指摘。「例えば、レストランで食事をする際は、残さず食べることがマナーだ。食べ残してしまうと、上司を不機嫌にさせてしまうことになる」とした。

さらに、「日本人の節約は、あらゆる側面に反映されている」とし、「その例が時間の節約だ。日本人は時間を厳守する。時間厳守の定義は、約束した時間より10〜15分も早く待ち合わせ場所に到着するというものだ」とした。

ほかにも、「トヨタをはじめ日本企業の多くが、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)運動に取り組んでいる。その背後には、時間を大切にするという考えがある」とした。

また、「メディアも常々、節約生活を提唱している」とし、「芸能人節約バトル・1カ月1万円生活」なる番組まで放送されていると紹介した。

その上で、「日本人が節約を重視する根源には、自然に対する敬意と畏敬がある。強調したいのは、日本人はすべての資源と食物は自然からの贈り物であると考えている点だ。それ故に浪費や無駄遣いは許されない。日本では、食事を始める前に箸を両手の親指に挟み、『いただきます』と食べ物への感謝の気持ちを表す人もいる」とした。

そして、「節約は美徳だ。中国においても、節約を提唱することは深い意味や価値がある。なぜなら、自然とわれわれが住む世界への畏敬の念は、節約をしてはじめて満たされるものだからだ」と結んだ。(翻訳・編集/柳川)