2020年2月12日、韓国・中央日報は、4月の総選挙を前に、韓国大統領府で「日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄」を主張する声が再浮上していると報じた。

記事によると、日韓・日米韓関係に詳しいある消息筋は「大統領府内部では最近、昨年11月に産業当局間の協議再開を理由に破棄を延期していたGSOMIAの破棄を求める声が高まっており、大統領府の外交安保ラインを通じて外交部上層部にも伝えられた」と明らかにした。また「康京和(カン・ギョンファ)外相の強硬発言もこうした内部の雰囲気を受けてのものだ」と説明したという。

康外相は6日の記者会見で「(破棄延期は)破棄決定の効果を暫定的に停止させたもの」とし、「韓国はいつでもその効果を再稼働させられる権利を持っている」と強調していた。

これに関し大統領府関係者は「遅くても3月中にはGSOMIAを破棄するかどうか最終決定する雰囲気だ」と話したという。

ただ、記事は「GSOMIA破棄を決定すれば米韓関係にも大きな影響を与えるため、外交部内外では懸念の声も上がっている」とし、政府消息筋の「GSOMIA破棄延期をGSOMIA維持と考えている米国に対して支払うことになる外交的費用は相当だ」との主張も紹介。また「3月にGSOMIA破棄の話題が再浮上すれば、4月の総選挙の最大争点になるだろう」とも伝えている。

これについて野党は「GSOMIAは条件付きで延長され、日韓間で首脳会談も局長級対話も行われているのにGSOMIAを破棄するというのは、政治的な目的があるとしか思えない」とし、「支持層の結集が目的とみられる」と指摘しているという。

この記事に韓国のネットユーザーからは「選挙で負けそうだからまた反日を始めたの?。反日の利用はもうやめてほしい」「反日をしなければ選挙に勝てないなんて無能過ぎる」「選挙のためなら日米韓関係が崩れてもいいということ?」「また始まった。北朝鮮と中国ばかりにへりくだり、日米との関係を壊すつもりだ」など大統領府に批判的な声が上がっている。

一方で「まだGSOMIAを破棄していなかったの?。韓国には必要ないものだよ」「あまりに低姿勢な外交はプライドが傷つく。米国の報復も日本との貿易摩擦も怖いけど、やる時はやらないと。今の韓国政府は我慢してばかりで気分悪い」などGSOMIA破棄を促す声も見られた。(翻訳・編集/堂本)