中国メディアの上観新聞は25日、「2020東京五輪の延期、最も大きな影響を受けるのはなんと日本ではなく中国スポーツ?」と題した記事を掲載し、懸念を示した。

記事はまず、「東京五輪と北京五輪がシェアを争う」とし、東京五輪が2021年に延期されることによって2022年冬に開催される北京五輪との間隔が180日未満になり、スポーツファンや観客が観戦疲れする可能性があると指摘。「客観的に見て、スポンサーや観客は必ずどちらかへ分かれる。さらに、資金の奪い合いが白熱するだろう。一般的に、夏季五輪の注目度や視聴率は、冬季五輪よりも上だ。新型コロナウイルスの流行によって、国際オリンピック委員会(IOC)が開催する東京五輪と北京五輪が『兄弟げんか』をすることになったのは、本当に致し方ない」とした。

また、「中国の国家体育総局のここ数年の3大任務は、(中国人選手の)東京五輪への出場、北京五輪の主催、2022年のサッカーのカタールワールドカップ(W杯)予選での善戦だ」とし、東京五輪出場後、すぐに北京五輪でホスト業務を行いつつ参加することは「大きな試練」とした。

次に、中国で2021年に開催予定のサッカーの新クラブW杯の延期に言及。記事によると、新クラブW杯は上海、天津、広州、武漢など8つの都市で試合が予定されており、中国は主催国として開幕式会場である上海体育館の改修などの業務を急ピッチで進めている。しかし、東京五輪と同様に、ユーロ(欧州選手権)2020とコパ・アメリカ(南米選手権)2020も新型コロナウイルスの影響で2021年に延期となった。これを受け、国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長は新クラブW杯を延期する見通しを発表し、「もっと状況がはっきりしたら2021年後半、2022年または2023年のいずれの時期に延期するかを検討する」とした。

記事は、「新クラブW杯はもともと2021年のスポーツ大会で堂々とセンターになる予定だったが、東京五輪やユーロ2020の変更によって遅れを取るだろう」「2021年の東京五輪、2022年の北京五輪とカタールW杯を避けるため、クラブW杯を2024年に延期すること勧める業界関係者もいる」とした。

続いて、「2021年に陝西省で開催予定の中国全国運動会も影響を受ける」と指摘。全国運動会について、「中国の五輪戦略の重要なパーツ」であり、「目立たないが重要な国内大会」と説明。「具体的な開催日程は明らかになっていないが、慣例通りならば8月に開幕する。しかし、東京五輪の延期のため、この時期に開催することは不可能かもしれない」と懸念した。

この他、「2021年8月8日から19日に中国四川省成都で開催予定のユニバーシアードも東京五輪延期の影響を受けるだろう。また、2022年の杭州アジア競技大会はもともと五輪やW杯ほど注目されていないが、延期された東京五輪、北京五輪、カタールW杯に挟み撃ちにされ、観客やスポンサーに対する魅力は揺らぐだろう」とした。(翻訳・編集/毛利)