フランスでは4月中旬以降、約15人の子どもに、全身の血管に炎症が起こる川崎病に似た症状が現れており、世界的に流行している新型コロナウイルスとの関連の有無に注目が集まっている。仏RFIの中国語版サイトが29日付で伝えた。

記事によると、フランスのオリビエ・ベラン保健相は、「この炎症疾患は、ウイルスや細菌による感染症が引き起こしたものかもしれないし、疾病に対する二次的な反応かもしれない。われわれは非常に重視している。医学、科学的な調査を行う時だ」と述べた。

ベラン氏は、「英国、イタリア、スペイン、スイスなどの小児科医が共同で新型コロナウイルスとの関連を調べている。この症状が現れた子どものうち、一部は新型コロナウイルスの感染が確認されている。一部は確認されていないが、彼らがコロナウイルスに感染していないことを示すものではない」との見解を示した。

英保健省は28日、ロンドンと一部の地域で過去3週間に多くの子どもが全身性炎症反応症候群を患ったとして、医師に向けて緊急警報を出した。体に重大な炎症が見られるケースには、毒素性ショック症候群と非定型の川崎病に共通する症状が出ているという。記事によると、患者の血液のパラメータは新型コロナウイルスによる肺炎が重症化した子どもに見られたものと一致し、心臓が膨れ上がるとともに胃痛や心臓炎症、嘔吐(おうと)や下痢などを含む胃腸の症状があるほか、発疹が出る場合もあり、一部の子どもは死亡したという。

また、イタリア北部の医師らも最近、9歳以下の重症患者が急増し、これらの子どもの症状が川崎病と似ていることに気付いた。ある小児心臓科の専門家は「ある民間病院ではこの1カ月間ですでに20人以上もの血管炎症の児童患者が出た。これは通常1年で出る類似のケースの6倍の患者数で、医師らは皆驚いた」と明かしたという。

記事は、「専門家らは、こうした兆候は新型コロナウイルスに感染して体が抵抗しようとした時、どうすべきかわからず免疫システムを過剰反応させてしまったのではないかと疑っている。一方で、他の病原体によるものである可能性も排除できないとの見方も示している」と伝えた。(翻訳・編集/毛利)