2020年4月29日、韓国・朝鮮日報は、フランス出身の著名な文明評論家であるギ・ソルマン氏が、韓国の新型コロナウイルスの防疫対策を評価しつつ、「韓国は監視が厳しい社会」と指摘したと報じた。

ソルマン氏は、韓国では、李明博(イ・ミョンバク)政権時代、政府の国際諮問委員を務めたほか、度々訪韓している「知韓派」でもあるという。

ソルマン氏は、フランスの時事週刊誌「ル・ポワン」とのインタビューで、韓国の防疫対策について「最高の結果を出した」とし、「選別的な隔離措置という隙がなく厳格な対策で、感染者数の割に死者が少なかった」などと評価。「集団感染が確認された際は全員を検査し、重症患者は入院させ、それ以外の患者は施設で隔離させるという措置を取ることにより、社会全体を封鎖することを回避できた」などと語ったという。

一方、携帯電話の位置情報を収集し、感染者の移動履歴を追跡した対策については「韓国人はこれを受け入れたが、それは韓国人が非常に監視された社会で生活しているからだ」と指摘。携帯電話の位置情報による行動の追跡が、私生活と個人の自由を侵害するとして拒否感を示すフランス人は多いといい、ソルマン氏は「非常に監視された社会」との表現を用いて、不快感を示したという。

これに、韓国のネットユーザーからは「感染者を追跡することは、都市を封鎖したフランスよりも、はるかに賢明な判断だったと思う」「感染者の行動経路が把握できなければ接触者の隔離や訪問先の消毒も難しくなる」「監視社会と言われればそうかもしれないが、得る物も多い」「感染者の行動履歴の把握を監視うんぬんと言うのは間違いだ」「韓国人は社会に監視されていると感じたことはない」などと、ソルマン氏の指摘に反論する声が多く上がっている。

また、「それぞれの国の政治や文化、慣習に合った対策を行うことが大切」「どんな対応策にも長所と短所がある」などといったコメントも寄せられている。(翻訳・編集/関)